第二十二箱 プラモの骨格フレームってなんかエロい。
第二十二箱更新!今回はケイワン国編ではある方が大活躍しますので見てのお楽しみ!!
面白いと思ったらブックマーク!宣伝!評価!色々とよろしくお願いします!!。
不慮の事故によりコアの状態でどこともわからぬ森へと飛ばされてしまったクォンタム。
飛ばされたのはフェイデラ国の東側にある隣国ケイワン国だった。
そこでティシアという少女に拾われて、更に彼女の母アースにコアをクマのぬいぐるみに突っ込まれてクマンタムとなる。
仲間と再会するために拾われたマウ一家のリンゴ農家のお仕事を手伝ってその代りに王都へと連れて行ってもらおうと従業員として働き始める。
他のマキーナのメンバーはクォンタム捜索を打ち切ってGOP加盟国首都壊滅事件の犯人を討伐するためにケイワン国へと向かっていた。
時を同じくしてクマンタムもマウ一家と共にケイワン国の首都へ。
そして彼らの頭上にどす黒い悪意が浮かんでいた。
〇
首都内部の配達先を次々と回っていく。
クマンタムは行く先々で子供や女性にもみくちゃにされていた。
「はぁ、はぁ」
「だいじょうぶ?」
「いえ、体の疲れとかはないんですが精神的に…」
「はっはっは、確かにあの貴族の太ったおばちゃんはきつかったな!」
「クマンタムさんを売ってくれとも言ってたねぇ。すごい気に入られようだった」
「冗談じゃないですよ」
「気を取り直しましょう!次のGOP支部で最後ですから!」
GOP支部の前まで到着して門番に話を通すと施設の裏手の倉庫へ案内された。
「この食糧庫だな。よし、全部入れてしまおう!!」
クマンタム達は張り切って最後のリンゴ箱を運ぶ。
〇
その頃、マキーナはフェイデラ国の東の国境に差し掛かっていた。
例の如くワーロックが風でジープを運んで移動中である。敵に見つからないように雲の上を飛んでいた。
運転席、助手席にはネスとフリージアが後部座席には他のメンバーがリクライニングシートを倒して寝転がっていた。
「まだつかないのですか?」
「下を見る感じだと丁度国境だな。関所があった、というかお前はシャキッとしろ!」
「もっと速くできないんですかワーロック?」
「うるさいのう。文句あるなら自分で走れ」
その時、彼らのジープの前に一匹の鷹が飛んできた。。
「王子!あれは連絡用の・・・」
「ああ、関所に向かうみたいだ。気になるな。ちょっと止めてみよう」
フリージアはジープの窓から腕を出す。その腕にはフェイデラ国の紋章が書いてあるスカーフが巻かれていた。
それを見た連絡用の鷹が彼の腕にとまる。
鷹の首には金属の筒がぶら下げられている。伝聞が入っているのだ。
フリージアはすぐに中身を確認すると・・・。
「これはケイワン国の南側の関所からか。…ゾーニ軍の一大隊がケイワン国へと向かって南側から攻め込んできている!?」
「それは‥‥」
「そいつらが首都つぶしの下手人か?」
「いや、首都潰しをしていたのはたった一人だというのは確認済みだ」
「別働隊か。ワーロック、お前『テレパス』は持ってるか?」
「今丁度王に繋げとるぞ。全部筒抜けじゃ。どうせ王に伝えねばならんと思ってな。」
「仕事が早いねぇ」
「王もすぐにこちらに部隊を回すと」
「敵は大隊か。GOP支部の戦力だけではどうにもならんな」
「私たちが戦線に加わって撃退しましょう。任務の範囲外ですが捨て置くことは…」
「しかし、首都を狙っとる奴はどうするのだ?」
「兄さま。私が行きます!」
「キレカ…。たった一人で首都を潰すほどの男だぞ」
「覚悟はあります」
ネスは少しためらったがゆっくり頷いた。
「ふふふ、いい啖呵を切りよる。ワシがまっすぐ首都までぶっ飛ばしてやろう。この車もさらに加速する。おぬしの体の事は考えんがよいか?」
「ええ!これでも私は頑丈なので!!」
そう言うとキレカはその場で服を脱ぎ棄てて下着姿になる。
「キレカさん!これを持って行ってください!」
シアルはキレカにVRヘッドとコンテナを渡した。
「戦場に行ってしまったら探す暇もないので!もし首都にクォンタム様がいたらお体を渡してあげてください!!新しい武器もたくさん入ってます!」
「お預かりします!では兄様、そちらは任せました!」
「応!行って来い妹よ!敵の首を持って帰ってこい!!」
彼女はジープのドアを開けて外へ飛び出す。それと同時に。
「ふけよ嵐!渦巻け砂塵!行ってこおおおおい!!」
間髪入れずにわーるっくの放った竜巻が彼女を一気に首都まで跳ばす!!
「待っていろ犯人!!」
キレカはまっすぐにシャバルの方へと向かっていた。
〇
クマンタム達はGOPへのリンゴの配達を終えてスイーツカフェで間食を取っていた。
「うーん!クリーミィ!!」
「確かにこのチーズのクリームは濃厚でおいしいなぁ」
「あんた達よくそんな甘ったるくて重そうなの食べれるねぇ。アタシはもう胃が受け付けんわ」
「歳をとると動物性油脂の甘味は辛いって言いますもんね」
「どうぶつせいゆし?」
「簡単に言うと動物の乳とかから作られたスイーツの事です」
「なるほど、確かにそうかもね」
「アースさんには植物性の甘味がいいかもしれませんね」
「果物とかかい?」
「他にも豆類とか」
「豆ってあの豆かい?」
「砂糖で煮るとおいしいんですよ。豆の種類にもよりますけど」
「へー。今度試してみようかね」
雑談のネタもなくなってきた頃、クマンタムはお店の周囲がバタバタとあわただしいことに気付いた。
「外、騒がしいですね。何かあったんでしょうか?」
クマンタムの言葉にアース達も外の様子が気になった。
「ちょっと見てこようか」
その時。スイーツ店の店員がホール全体に聞こえる声で話し始めた。
「皆さま!落ち着いて聞いてください!今現在反フェイデラ同盟の一軍がケイワン国の南側の関所へ向かっているとの情報が入りました!皆さま落ち着いて避難をお願いいたします!」
店員たちの指示に従って客たちはすぐに店から出て避難所へと走る。
「避難所ってどこなんです?」
「この首都にある教会さ。そこには神の神殿とバリアを張れる魔装具があるらしい」
「じゃあ早くそこに行きましょう」
クマンタム達も教会へと向かおうとした時だった。
轟音と共に首都の中心にある城が崩壊したのである!
周囲から悲鳴が上がる。
「ま、まさかゾーニ軍!?」
(ゾーニ軍はゾーニ軍かもしれないけど多分…)
「早く教会に!」
周りの人間たちも慌てて走り出す。
しかしその中でクマンタムだけは倒壊した城の方へ足を向けていた。
「クマンタムさん!?どこへ行くの?」
それに気づいたティシアが声をかけるがその声を無視してクマンタムは走る。
彼女はクマンタムの後を追ってしまう。
アースとクラッシュは人込みに飲まれて二人が城へ向かっていることに気付いていなかった。
〇
倒壊した城の中心にたたずむ黒い甲冑。
彼の手にはケイワン国の王の首が握られていた。
「お、おのれぇ。ゾーニ国の黒い悪魔め!!」
「あ、く、ま!?悪魔はお前たちだろオおおおお!!」
彼は更にもう片方の手も使ってケイワン王の首を締めあげていく!!
「お。ご、あ・・・・」
「お前らが!お前らが!お前らが!俺を悪魔だなんて!!!ふざけるな!!」
あまりにも強く締め上げらているのか王は鼻から血を噴き出して眼球が飛び出そうになっていた。
「やめてー!?父上を殺さないで!」
彼らの近くで倒れていたのはドレスを着た女性が。恐らく王女だろう。
「『殺さないで』!?だめだろそれは!お前たちは俺がそう言ったのに聞いてくれなかったじゃないか!!母さんを殺したじゃないか!!だめだ!だめだ!だめだ!俺の言う事聞いてくれなかったのにいきてちゃだめなんだあああああ!!」
「この人・・・何を言ってるの!?」
シャバルは片手を振り上げて手刀の形を作るとケイワン王にトドメの一撃を振り下ろす!!
だがその時。
「その手を放せ!!」
背後から真紅の剣が振り下ろされた。
シャバルは咄嗟に王を放すと白刃取りでその剣を受け止めた。
「お前は!?何で服を着ていない!?」
「それは秘密です!!」
彼女は剣を取られながらも左回し蹴りをシャバルの胴体に叩き込んだ。
(なんだこの重さは!?)
甲冑に身を包んでいるにもかかわらず彼の体は打たれたゴルフボールのように弾け飛び、瓦礫の中へと突っ込んだ!
「ふぅ大丈夫ですか?」
「がは、ごほっ・・。あ、貴女はキレカ様!?なぜここに…」
「父上の命で首都壊滅事件の犯人を追っていたんです。ごめんなさい。少し遅すぎた」
「いえそんな!父上を助けていただいてありがとうございます!(何故下着姿で変な箱を背負っているのかはわかりませんが)」
「貴方たちはすぐに避難を。王妃様は?」
「今日はお忍びで城下のスイーツ店に行っております」
「なら心配しなくてもよさそうですね。奴が起きる前に早く!」
王と王女はキレカに深々と頭を下げてその場を去った。
それとほぼ同時にさっきシャバルが突っ込んだあたりの瓦礫が吹き飛んだ。
「き、れ、か?キレカ!知ってるぞ!フェイデラ国の王、あのクソ野郎の娘じゃないか!!なんで生きてるんだよ!フェイデラ国の連中は生きてちゃだめじゃないか!!生きてちゃ!!死んでなきゃああああ!!!」
「何だかまともに会話になりそうにないわね」
キレカは背負っていたコンテナを下すと中からレーザーセイバーを一本取り出し、起動する。
「コレがクォンタムが使っていた光の剣ですか。柄以外の重さがほとんどない剣。私にはもってこいですね」
「そ、それは…!アイツの剣!お前アイツの仲間かぁああ!?どこにいるんだ!!!教えて死ね!」
「そうですね。貴方が死んだら墓石に住所を彫り込んであげましょう」
「・・・」
「・・・」
『『殺す!!!』』
漆黒の騎士と下着少女の戦いが今始まる!!
つづく。




