表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FLOWARS【フラウォーズ】  作者: 沢山そらい
6/71

4 信じる場所

「僕の父、エクシズ王は(ポルゾイを王に)と言ったらしいんだ」


城内の、国王室は厳重に守られ、限られた者しか入れない。

 そこへ、城から遥か離れた、牢獄に居たはずの、

殺人犯ポルゾイが、行けた方法は何なのか?


「どうやって?」

アリシャは気になって聞く。


「・・僕にも解らないんだ」

悔しそうに言うカムイ。


「僕は、城下町の人達を助ける時、父上の訃報を聞いたんだ」

急いで城に戻ろうとすると、仲間の市民が、

(カムイ様!直ぐに逃げて!)と言って、逃がされた。


「何があったんですか?」

アリシャは、不思議そうに聞く。


「父上は遺言で、更に〈カムイを殺せ〉と、言ったって・・」

それを、ポルゾイをはじめ、父の周りに居た、側近や近衛兵が、

何人もそう言い。カムイは攻撃された。


「ポルゾイが言うのは、ウソだと思うんだ」


「でも、なんで、側近や近衛兵までが、そう信じて、

 戦争を仕掛けてきたのかが、解らないんだ・・」

何年も国に仕えてきた側近、近衛兵たちが、カムイを裏切った。


(もしかして、父が本気でポルゾイに王位を譲った?)

そう考えると、カムイにとっては、相当辛いものだった。


「カムイ様」

悲しそうに言うカムイを見て、アリシャも同情している様子。


「もしや、父上は、僕を選ばなかった?・・」

カムイは悲しそうに言う。


「そんな・・」

アリシャは衝撃を受けている。


「・・そのあと直ぐに、僕は、反乱軍として、

ポルゾイに攻撃されて、滅ぼされる直前まで行った」

 

その後はアリシャに助けられた。


――――――――――


食事は済み。


 外の生命の光を受けながら、アリシャは1人バルコニーに居る。

カムイは、戦いの疲れで、ぐっすりと眠っている。


(カムイ様)

アリシャは、さっきの話に、衝撃を受けて、心を動かされていた。


表情には、決意めいたものを感じる。


(行かなくちゃ)

アリシャは、魔法を唱え始める。

 

目的地は、アバランテ城。ポルゾイに直接会うために。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ