47 美少女と剣と魔法と
その時はやって来る。
湖へと距離を詰めるポルゾイの大軍。
数は10000人。
迎え撃つ、湖のカムイの城。
中では、接近を感じるアリシャが、窓から見ている。
カムイは
「・・・」
黙って同じく外を見て、何かを、悟っているよう。
2000人の仲間も戦闘の準備を、始めている。
「父上の仇・・」
カムイは呟くと、城の外へと出る。
湖から陸へと続く道を、城の護衛を残して、出撃する。
―――向かい合うカムイ軍500人と、
ポルゾイ軍8000人。数は圧倒的な差。
「今こそ前国王エクシズの、無念晴らすとき・・」
カムイは、隊の先頭に立つ。
―――お互いが進撃する中。
間に、空からアリシャが(ふわり)と下りたつ。
そして、ポルゾイ軍を見る。
「ア・・アリシャ!」
カムイは叫んだ。巨人との戦いで、アリシャは、吹き飛ばされて、
湖へと沈められたんだ。
そんなことがあっては、戦わせるわけには、いかなかった。
「下がってくれ、アリシャ!」
大声で言うと、城を振り返って、
「カムイさま。城を、頼みます」
と言う。ポルゾイは、城を挟み撃ちにするつもりだった。
狙いはあくまでも、カムイ。
いつの間にか、逆の方角から回り込んでいる、2000人のポルゾイ軍。
「な・・なんてことだ!」
「お願いします」
「・・うん!」
カムイは頷くと、城を守りに向かう。
「・・・」
ポルゾイ軍8000人と、向かい合う、アリシャ。
身体を少し左を前に、斜めに構えて、
浅く、お辞儀をしながら、立つ。
「女!!死ね!」
軍に攻撃命令を出すポルゾイ。




