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FLOWARS【フラウォーズ】  作者: 沢山そらい
36/71

34 蠅

レベッカの目の前に居る、巨大なベリアル。

まどうビル。最上階にたどり着いたレベッカを襲う。


(う・・動けない!?)

10階は屋根も壁もほとんどなく、広い屋上のようになっている。

 その上空に、漂うベリアル。

黒と紫のグラデーションカラーで、空を覆う程、大きい。


(夜じゃなくって?まさか?!)

 昼間なのに、暗い。その理由は、空を覆う闇、

ベリアルの身体そのものだった。

 先ほど、ビルに入る前から、町はなんとなく暗く、

そして、人々もポルゾイに襲われていた。


(なんなの・・?)

レベッカは恐怖する、手で触った柱は、ベリアルの太い触手。

 

(身体が動かない・・?)

屈みこむレベッカ。何とか動こうとする、が、ダメ。


その時、「みつけたぞ!」「レベッカ!」

と魔導士が現れる。すぐに魔法を唱え始める。しかし


「うっ!」「・・・!」

突然倒れる、魔導士。


(ど・・どうしたの?)レベッカは心配する。

よく見ると蟲ベリアルの口から出ている、触手が魔導士を貫いていた。


「・・!?」

レベッカは衝撃を受けながら見ている。

その触手は、そのままレベッカへと飛んでくる。


(しゅるる)

と素早く不気味に動き、


(っ・・!)

掴まれるレベッカ。同時にベリアルが正面に来る。

巨大な口が開けられる。赤黒く、グロテスクで蠢いている。

迫る、暗く深い穴。そして飲み込む。


(助けてっ!)

レベッカは心の中で叫んだ。

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