25 ベリアル
現在。ポルゾイの記憶を再生中。
――――――――
城を漂う巨大な、ベリアルは口から、黒い触手を大量に出している。
そして、近衛兵を、どんどん捕まえて行く。
「闇が支配しきったわ」
と不気味な声がする。
ホールの柱の陰にいる、ケル。触手に捕えた近衛兵の、
1人に近付くと、杖の先っぽを、耳へと当てる。
「土産じゃ」
杖の先には黒い小さな、シミが付いている。
ドールにするための、闇のチップ。そのまま、耳へと入れると、
近衛兵は目から生気を失う。
「あそこだな!」
ポルゾイは、国王室へと向かう。
(ドカッ!)
と扉を蹴破るポルゾイ。
部屋には、大きなベットがあり、その上には、エクシズ王が居る。
「あ?!」
ポルゾイは、驚く。エクシズ王は、重い病ながらも、
上半身を起こして、剣と鎧を身に付けていた。
「・・!?」
ポルゾイは一瞬ためらうも、
「ああん!!?」
所詮病人。と強気に出る。
実際、エクシズ王は震えていて、やっと剣を持っている状態。
これもケルの闇が、ベリアル化しているため。
「カムイはどこだ?!」
キョロキョロするポルゾイ。
「・・・」
エクシズ王は黙って見ている。
「カムイを出せ!?」
(どん!)
と、エクシズ王を蹴飛ばすポルゾイ。
「く」
―――――
「・・・!」
カムイはその光景を見て涙を流す。
「カムイ様・・」
アリシャも辛そうにする。
―――――
「隠すなよ!!」
更に蹴飛ばす、ポルゾイ。
「・・・」
耐えるエクシズ国王。しかし、その口元は、微笑んでいる。




