表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

未知なる世界

 文学賞を受賞して、書籍化検討段階にはいると、ここから先はまったく未知の世界だった。


 それで、どうなったかというと、まずは編集部が担当の編集者を付けてくれることになった。

 もちろん、これも初めての経験で、これだけでもかなり嬉しかった。

 しかし、そのあといろいろと作業が発生したわけで……このあたりは、残念ながら守秘義務があって、書くことができないけど、会社員としての仕事もしながらだったので、一気に忙しくなった。


(今受賞や書籍化を目指している人は、プロットをきちんと書いていることをお勧めします!)


 ちなみに、受賞したことは、この時点で家族や職場の同僚にも打ち明けた。

 ちょっとハーレム系のタイトルの小説だったけど、いかがわしい内容のものではなかったので、(そのことも含めて)きちんと説明した。


 とはいえ、この時点ではまだ賞金数万円が確定していただけで、本になるかどうかはまだ未定の段階。

 それでも念のため、もし出版されたら副業とみなされないかどうか、上司を通じて会社の管理に問い合わせてもらったところ、


「文学賞を受賞して出版されて、それで印税が入ってくるような話なのであれば、会社の仕事に支障が出なければ問題ない」


 との回答をもらい、これで会社公認となった。


 で、同僚の反応はというと、これは人さまざま。

 単純に「すごい」という人もいれば、「ふーん」程度の人、まったく興味を示さない人もいた。

 中でも、僕が小説を書いているという話をしたときに、


「まあ、文学賞でも受賞して出版でもされれば買って読んであげますよ」


 と言っていた同僚のYは、


「まだ本になると決まったわけではないですよね? 本になってから言ってくださいね」


 というような、上から目線のままだった。

(ちなみに彼は読み専門で、『自分の方がたくさん読んでいるから知識は上だ』というスタンスに思えた。本人に悪気はないと思うけど、いつか凹ませてやりたいと思った)


 あと、両親は喜んでくれたものの、半信半疑の状態。

 特に父親は、自分でも小説を書いて、コンテストに応募したりしていたこともあって、


「先を越された」

 と苦笑いされたのが印象的だった。


 そして、いよいよ飛躍の2019年を迎えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ