表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

大切だった人

作者: 龍花雪斗

これは読者の皆様に置き換えてお読みください。

あなたには大切な人はいますか?

僕にも“大切だった人”がいました。

それに気付いたのは、彼女が死ぬ寸前でした

もしも もっと早く気が付いていたら助けられたかもしれないとずっと思っています。

けれども時間は、戻らないし戻せないこの

“後悔”をずっと抱えたまま生きていくのがどれほど苦しい事かこの身をもって体験している。僕は、彼女の分まで生きていくことを誓い、年老いて死んでいけるように願う。そんな俺が時々、彼女を失った時の夢を見るようになりめげそうになる。

僕が大切だった人を失う直前のことを話そう。












僕が小さい頃、初恋をしたこれが最初で最後なんて思ってもいなかった。

僕は、彼女に告白する為に僕と彼女がよく遊んだ人気があまりない公園に呼び出し告白した。

「○○ ○○さん、好きです。僕と付き合ってください。」

「○○くん、私でいいの?その・・・」

「○○がいいんだ。出来れば結婚もしたいと思ってるし。」

「不束者ですが末永くよろしくお願います。」と彼女は、顔を真っ赤にして答える

こうして僕と彼女が付き合っていきよいで婚約までした日ですごく幸せだったずっと続いて欲しかった。


僕と彼女は、公園で色々話をして帰る時間になってしまった。家は、近くでちょっとしか離れていないのですぐにでも帰れると思った俺は、分かれ道まで一緒に帰ることにした。別れた直後に彼女が車にひかれた

それを見た僕は、彼女の元まで駆けつけて

必死に話しかける。ひいた車の人は、救急車を呼んでいた。

「○○くん」と細い声で呼ばれたその声を聞いた瞬間にもう助からないとわかってしまった。

「ご…めん…ね。わ…わたし死んじゃうみた…い○○くんは…ちゃんと……いきてね」

と彼女が泣きながら言ってきた。僕も泣きながら約束した。

「僕は、必ず○○の分まで生きてやる。

だから安心してくれ○○を追って自殺するような真似は、しない絶対にだ」

安心したような顔をしながら彼女が目を閉じた後に救急車に乗せられ病院で死亡が確認された。

数日後に葬式が行われた。その時に彼女の両親に事故にあった時のことと付き合って婚約したことを伝えた彼女の両親は、泣きながら(ありがとうございます)と言ってきた。それを聞いた僕は、

「娘さんを守れなくてすいませんでした」

と言って葬式会場を後にした。

これが僕の“大切だった人”との別れです。



最初で最後の恋。

守れなかったことを後悔しながら僕は、今日も生きていく。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ