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ヤンキーガール=鑑定ガール  作者: 黒夢迷宮
第二章
21/35

魔法使い探し

 ロビンと一緒に南口に行き、そこから少し歩いていく。

 本当はこんな暗い夜中に来たくは無かったが、南口は商店街が近く、冒険者や行商人が多く利用する入口だ。

 出来れば早急に解決したい、との事で今やって来たのだ。


「……あった。ここだな」


「すごいな……」


 目的地は比較的分かりやすかった。何せこの辺りだけが派手に焼け野原となっている。

 ……コレは相当強力な魔法使いだな。


「さてと……」


 月明かりに晒された街道は森よりは見やすい。

 とは言え暗い事には変わりはない。ロビンがいるとは言え、油断はできない。


「ロビンは後ろにいてくれ。【鑑定】で周囲にいないか探してみる」


「ああ。そういや、そういう使い方もできたんだっけな。おまえの場合」


 いつぞやのロビン捜索と同様、【鑑定】で辺りを捜索してみる。

 無駄に有効範囲が広いため、俺の【鑑定】は索敵代わりにも使えるのだ。

 ただロビンや他の人間がいるとそれも読みとってしまうので、視界に入らないように後ろにいてもらわないと困るのが難点だけど。


「【真実の瞳】」 


 ロビンを後ろにし、【真実の瞳】を発動させる。

 画面が現れ、その中に【ウルフ】【アルラウネ】【オーク】【ゴースト】と表示される。


「……こっち側にはいないな。次は右」


 魔物はいるが人間はいない。目的は魔法使いなので、次の方向に目を向ける。


「…………こっちもいない」


 さっきと一緒で魔物しか表示されない。

 今度は左を向くが、こっちにもいなかった。


「まさか……街の方向にいるとか……?」


 念のため、来た方向にも目を向けるが、やはり目当ての人間はいなかった。


「……ダメだ。いない……」


「いないって……どういう事だ?」


 襲撃場所なのはここで間違いない。なのに全方位探してもいないとはどういう事だ。

 念のためもう一度確認するが、やはり敵はいなかった。


「やっぱりダメか?」


「ああ。いったいどこに……」


 魔物は見えるのだから、【鑑定】は正常に起動している。だから間違いはないはず。

 頭を掻きながら、視界を上にずらした。

 その時だった。




【アカネ・アンジョウ:種族・――――――――】

 ※適正レベルに達していない為、詳細閲覧不可

・生命力:S【8,748】

・魔力:SSS【10,638】

・物理攻撃力:B【6,256】

・物理防御力:B【6,149】

・魔法攻撃力:SSS【11,378】

・魔法防御力:SS【9,814】

・素早さ:A【7,025】

・属性

 火【Lv.50】

 水【Lv.50】

 土【Lv.50】

 風【Lv.50】

 光【Lv.50】

 闇【Lv.50】

・弱点:無し

・弱点備考

 ――――――の首飾りの破壊。

・所持スキル

【――――――の英霊】

 英霊専用。――――――の加護に寄り、全ステータスが大幅に上がるが、意識を――――に支配される。

・所持魔法

 火属性

 クリムゾンフレア

 水属性

 メイルシュトローム

 土属性

 アースクエイク

 風属性

 テンペスト

 光属性

 ジャッジメント

 闇属性

 ブラックホール

・魔法発動までの時間

 火=1秒

 水=1秒

 土=1秒

 風=1秒

 光=1秒

 闇=1秒

・現在の状態:支配【――――――の英霊の効果】




「――――は?」


 画面が表れた。しかもそのステータスは見慣れた奴――安城のステータスだった。

 ――だが色々と何かがおかしい。


「上を見たら画面が出た……って事は……!」


 バッと闇夜を見上げれば、月を背中に何かが浮いている。

 目を凝らしてみれば、それは昼間に嫌というほど見慣れた人物のものであり……探し求めていた、敵の魔法使い。

 

「安城……!?」


「はあ!?」


 虚ろな目をした安城が、空に佇んで俺らを見下ろしていた。

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