ヒーローは皆呪われている
えー皆様
こんにちは またはこんばんは。
和刃で御座います。
今回なかなか作品へのモチベーションが上がらないので、この『閑話休題』にて戯れ言をほざきつつ、作品へのモチベーションを上げていこうと考えたわけで御座います。
はい、現実逃避です。
すいません。
と言うわけで、今回のお話は
『ヒーローは皆呪われている』
というお話。
ご存知の方が居ると思いますが、私は『現実と理想の仮面ライダー』という作品を執筆しております。
最初で最後の良作です。
テーマは『正義』
戦いの虚しさを憂う仮面ライダーと戦闘員が不器用なりに自らの正義を見出すお話です。
んが
実はまだ隠されたテーマがあるのは皆様ご存知ないかと思います。
まあ分からないように書いたし、ほんのさわりしか書いてませんからね!
フヒヒヒヒwwwww
(´A')<キメェ…
隠されたテーマはズバリ
『ヒーローは皆呪われている』
です。
考えてみてください。
元々ヒーローってのは、最初は自ら望んで力を手に入れた訳ではありません。
仮面ライダーは拉致されて改造された存在。
ウルトラマンは死んで宇宙人と融合した存在。
ヒーローという存在は往々にして、非日常の偶発的な因子により、超人となってしまった存在です。
それが力を公使する度に、人の目に触れ、人が彼らを求め、その求めに応じて彼らは戦うのです。
戦わなければ大切な人が死ぬ。
そうで無くても、異質な力を手に入れ、異質と化した彼らが、人々にとってプラスになる存在(まさに正義の味方、もしくは人々を脅かす異質を排除する存在)だと認識させなければ、彼ら自身が『人々を脅かす異質』として排斥されるからです。
つまりはヒーローは自ら望んでなれる存在ではなく、人々に望まれ、『仕立て上げられる』存在なのです。
我々の異質に対する恐怖が
弱さが
誰かが何とかしてくれるという無関心が
何とかしてくれる誰かが存在してほしいという身勝手さが
ヒーローを、血みどろの闘争へ向かわせてしまった。
彼らをヒーローへとさせてしまった。
我々の無意識が『呪い』と化し、悪を殺めさせ、その業を背負わせる羽目にしてしまったのです。
なのである意味ではヒーローが一番の被害者で、我々こそヒーローに惨殺されなければいけない『悪』であることは間違いないでしょう。
だけどヒーローはそんな事はいわない。
何故なら自分も人間であるから。
人が独りでは生きていけない事を知っているから、自らと守る人々の繋がりを必死に保っている。
『呪い』に蝕まれ、人として生きることすら危ぶまれても、人として人々と生きるために『ヒーロー』で在り続ける。
かくもヒーローとは儚く愚かで悲しい存在なのです。
今のヒーロー物にはそんな悲哀がない故に、私は今のヒーロー物を余り好かないのかもしれません。
nitro+さんの代表作である『ヴェドゴニア』や、アニメ『ブラスレイター』。
仮面ライダーの原型である『スカルマン』などには、そのような『人で有りながら人に在らざる力を持つが故の苦悩』があるため、私を惹き付けているのでしょう。
私はそんなヒーローの悲哀を醸し出し、大海のような絶望の果てに、雨の一滴のような小さい希望を手にして死に絶えるような、救い様の無い、哀れで美しい物語を描いて生きたいと思っております。
もしくはその小さい小さい希望が、弱々しくも脈々と後世に残るような物語を―
感想、苦情はドシドシ承ります。
それでは皆様、ご機嫌よう。