表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

二話、旧校舎の噂

それからというもの、

クラス全体での無視が始まった。

話しかけても無視される、というわけではなく


「ごめん、わかんないや。」


「忙しいから。」


という感じで全部断られる。

陰口も言われてる。


転校初日から

もう一ヶ月過ぎたというのに・・・


これ、卒業までボッチ確定かなぁ。


そう思っていた、ある昼休みのこと。


いつも通り、屋上で弁当を食べ終え

教室に戻る途中で早乙女先生に会った。


「上杉さん、

悪いんだけど頼み事してもいいかな?」


暇だし、まぁいっか。


「はい、なんでしょうか?」


早乙女先生はほっとした表情になり

メモを渡してきた。


「次の授業で使うんだけど、生物室になくてね。

旧校舎から取ってこようと思って

書いたメモなんだ。

だから字が汚いのは許してね。」


なるほど・・・って旧校舎!??


「・・・わかりました。」


一度了承したことは最後までしなければ!

腹をくくれ、私!


「上杉さん、ありがとう。

助かるよ。

じゃあ、またあとで。」


そういって早乙女先生は去っていった。


転校してきてから一ヶ月ぐらいの私でさえ

知ってる、旧校舎の噂。


旧校舎は裏門の近くにある二階建ての古い校舎で

昔、そこでいじめられていた女の子が亡くなり

その亡霊がいじめっ子達を探して旧校舎を

さ迷っている。


見つかれば、あの世に引きずり込まれるらしい、

というものだ。


今まで夜に肝試し目的で入った女子が

死体で発見されているらしいし。


今は夜じゃないし、ただの噂だろうから

心配はないはずだけど・・・

ちょっと怖いなぁ。


噂を思い出しているうちに旧校舎に着いた。

さてと、気合いをいれて探すぞ!

とっとと見つけて、とっとと帰ろう!


「失礼しまーす。」


恐る恐る扉を開けて中に入った。

旧校舎だから見た目も中も古いが、

思っていたより綺麗だった。

メモによると旧校舎の生物室は二階だ。

階段を上っていると、

踊り場に綺麗な鏡があった。

誰かがここだけ念入りに掃除したばかりなのか?

この鏡だけ、凄くピカピカしている。

不思議に思って見ていると

突然、その鏡が光だした。


「えっ!

一体なにが!??」


その光に包まれながら、私は気を失った・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ