第41話 エルザの仲間
更新遅れました。エルザの仲間についての話です。
「怖くはないさ。なにせ、親族にとんでもない女がいるんだ。それに比べたらなあ、エルザ?」
ウインクして軽く冗談を口にするレオナルド。とんでもない女が、すぐに誰か分かったエルザはたちまち不機嫌になる。
「むう、なんか嬉しくない。イザベッラ姫とは比べられたくないな。最近、ちょっかいを私に掛けてきてるし」
「ちょっかい? あの女、またなのか!」
怒りに声をあげるレオナルドに対し、エルザは落ち着いていた。なぜなら、とうに全て終わっているからだ。
「どうどう、落ち着く。私の仲間が、暗殺者全員あの世行きにしてるから。『なあ、エルザ姉さん。こいつら、歯応えが無さすぎ何だけど』と苦情が来たぐらいに弱かった」
エルザは説明する。監視の目が付いたのに気付いたので、何人か捕まえて尋問。結果、イザベッラがエルザを殺そうとしている事が判明する。エルザが直接潰そうとするも仲間達が止めた。
「エルザ姉さんは、黙って見ててくれ。イダルデの暗殺者なら、俺達の実戦相手にはちょうど良いから。さて、新人の奴らがどれだけ殺れるかな?」
「‥‥任せた。あまり派手に暴れないように」
しばらくして、仲間から連絡が来て一番の台詞があれだった。戦闘は1分。片付けに3分と言う短時間でけりがついてしまったらしい。その事を聞いたレオナルドは、頭を抱える。
「‥‥一応、歴とした軍の諜報機関の連中だろうに。エルザの仲間にはお礼を言わないとな。どんな人物何だ?」
「今日、レオに会わせるつもり。仲間2人も貴方に会いたいって言ってるから。さっき話した2人で、名前はユリア=スタンコとガスパー=スタンコ。姓が同じなのは、私の姓を本人達が名乗りたがったから」
エルザから名前を聞き、1人の男を思い出した。帝国軍でも、その情報収集能力を称賛される人物。しかし、何度勧誘されても断る事でも有名になった人物でもある。
「確か1人は、裏社会の情報屋として名が通ってる人物だな。ただ、ガスパーは戦闘向きじゃないと聞いているが」
早耳ガスパーと呼ばれる男は、どんな情報でも知っていると噂される凄腕の情報屋である。上は貴族から下は平民まで、こぞって情報を聞きに来る程だ。風貌は目立った所は無く、ごく普通の青年だと聞いている。
「ガスパーは、対外交渉専門。その話術で、依頼人からも情報を引き出す情報屋の鑑。ユリアが実働部隊の隊長。荒事大好き、拷問大好き。どんな敵も最後は膝を折る強者」
「何だろう。ガスパーはともかく、ユリアには会いたくないような」
「‥‥まあ、心配するのも無理はないかも。ユリアは歓楽街では、有名な娘だから。多くの貴族がやって来て、鞭や蝋燭で‥‥」
「いや、まんま女王様だよね!? そう言う趣味の奴等には、ご褒美なんだろうけど。神兵って、そう言う人材もいるんだな」
鞭を持った女が男を喜ばせる図を想像し、何とも言えない様子のレオナルド。ちなみに彼は、そっちは興味が無い。あくまでも普通である。
「たぶん、大丈夫。いきなり初対面のレオ相手に、女王様を出して来ないから。何かあったら私が守る」
「分かった。エルザ、2人に会おう。私の知らない情報も知っていそうだからな」
とはいうものの、レオナルドは不安に思っていた。その予感は的中する。イザベッラなど軽く蹴散らせる、女王様の降臨が待っていた。
次回、ガスパーとユリアの登場です。色々な意味で名コンビ。




