タイトルがつけづらい回
「爺さん!客だぞ!」
男の子に連れてこられて街で一番デカイ家に連れてこられた。
「爺さーん!おかしいなぁ」
「誰も出てこねぇな。留守か?」
「いや、それはないと思う。じーいさーん!」
「もう!うるさいよ!おかえり、リル兄」
もう1度呼ぶと奥から女の子が出てきた。
「ゲッ、ルル…」
「リル兄、どうせまた見張りとか言って出かけてたんでしょ?ダメだよ、危ないことしちゃ」
「うるさいな、関係ないだろ」
「うるさいってなによ!あ、そうだ!お父さん帰ってきてるよ」
「え、ホント!?」
そう言うと男の子は家の奥に走っていってしまった。
「いらっしゃいませ、おじいちゃんにご用があるんですよね。こちらです」
女の子がそう言って案内してくれる。
女の子に連れられて廊下を歩いていると、突き当たりに扉が見えてくる。
その扉を開けると、中にはベッドで本を読むお爺さんがいた。
ここからは多分真面目な話になるから話役をマモとバトンタッチ
「おや?お客さんかな?最近耳が遠くなってしまって気づかんかった。わしはこの街で町長をしている、ラーリルというものですじゃ。そちらにおるのは、わしの孫のルル、その子の兄がリルですじゃ」
「どうも、俺はマモルといいます」
「マモルさんですな。して、今日はどのようなご用ですかな?」
「はい、この街で起きていることを教えてもらいたいのです」
「ふむ、なるほど。ですが、お客さんに話すようなことでは…」
お爺さんが言いづらそうにしていると、後ろでドアが開く音がした。
後ろを向くと男の人が立っていた。
さっきルルが言っていたお父さんかな?
「父さん、リルが来てないかな?」
「いや、来ておらんぞ?どうしたんじゃ?」
「リルがまた外にいたって言うから叱ったんだ。そしたら走って言っちゃって。ここじゃないとしたら外かな?」
「外じゃと!外はいかん!もうすぐブモーが来る時間じゃ!」
「えっ!もうそんな時間か!」
そう言うと、男の人は走っていってしまった。
「わたしも!」
ルルもいってしまった
「ブモーと言うのは?」
「ブモーは先日この街にやって来た魔物ですじゃ!毎日来ては一人づつ街の女を連れていくのですじゃ!逆らわなければ男に興味は示さんが、あのリルが大人しくしているかどうか…」
魔物ってゴブリンみたいなやつか?
あれくらいならなんとか出来るな…
「よし、助けに行こう!」
「そんな!助けていただけるのはありがたいのですじゃ!しかし、ブモーはかなり強い、あなたのような方が勝てるとは思えんのですじゃ。」
「大丈夫、強くしてくれるんだろ?クー」
「うむ、任せるのじゃ!」
「よし!じゃあ行くぞ!」
「のじゃ!」
のじゃって返事なのか?
「あ!あいつまた勝手に!スグ、行くぞ!サグルと三園はここに残ってくれ!」
さすがマモ。
ほっといてもうまいこと仕切ってくれるな。
タイトルで2時間ほど悩んだ結果、開き直ることにしました。(笑)
次からちゃんとつけるので今回だけ許してください!m(_ _)m
ちなみにお父さんの名前はレロです。
お話には関係ありません