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狙われた緑の瞳

 風が心地よい。


 空が広い。


 自由。




 十八になったばかりの私は、それを身体全体で感じていました。私は今まで、自由に外を歩き回ったことがありませんでした。身体が弱かったとか、そういうことではないのですが……。

「ねぇ、ルカ。靴と何を買う?」

「そうですね……」

私は辺りをきょろきょろと見回しました。お店は幾つかありました。私は散歩をしようと外へ出たいと申し出たのですが、その際に買い物をアトラさんと一緒にとリオスさんに頼まれましたので、靴の他に何を買えばよいのか、分かりかねました。そもそも、私は自分で何かを買うということを、これまでにしたことがなかった為、どうしていいのか戸惑ってしまいました。

「とりあえず、保存食と傷薬が要るかな?」

「そうですわね……」

私はこの場はこの小さな旅人、アトに任せることにしました。

「アトラさん、私はまだ旅に不慣れで、何を買えばよいのかが分かりません。ですから、アトラさんが選んでくださいな」

リオスさんから託されていましたお金とかごを、私はアトラさんに渡しました。すると、アトラさんは困った顔をされました。どうかされたのかと、私は声をかけました。

「いかがされましたか?」

私は首を傾げました。

「ルカ。僕もまだ、この旅に加わったばかりなんだ。ヤイも数日前にアクアリームの街で会ったばかりなんだよ」

「え……っ?」

私は驚きの声をあげました。私はてっきり、少なくとも一年は一緒に旅をしている仲間同士なのかと思っていました。それほど、彼たちは和みあい、解け込み合っているのです。

「私はてっきり、もうずっと昔から、一緒に旅をしているお仲間さんなのかと思っていましたわ」

それを聞いて、アトラさんは苦笑いをされました。

「そうなんだよね。端からみるとそんな感じかもしれない」

アトラさんは、今度は寂しそうな顔をして、言葉を続けました。

「でもね、実際にはラナたちとの間に、壁があるように思うんだ。ラナはそうとは感じていないのかもしれないけれど……僕もまた、色々なことを隠してラナの仲間になったから、後ろめたいところがあるんだ」

「……隠し事があるのは、私もですわ」

私はマントを深々と被り、顔が街人からは見えないようにしながら、立ち止まりました。

「……アトラさんは、ラナンさんのこと、お好きですか?」

「えっ……うん。大好きだよ」

私は優しく微笑みました。

「私も大好きですわ」

きっと、今はそれでいいのです。この気持ちがあるから、ラナンさんは私たちから秘密を問おうとはされないのでしょう。

「さて、何を買えばよろしいのでしょうね」

私はにこりと笑みを浮かべながら、アトラさんの手をとり、再び街の中を歩きはじめました。




「……それが、旅の目的なんだね」

宿屋二階の一室は、緊迫した雰囲気に覆われていました。一番真剣な顔をしているのは、普段一番陽気なラナでありました。

「そうだ。これが俺たちの旅の目的だ。俺には、これをやり遂げる義務がある」

ラナは、ヤイの顔をじっと見つめて後を続けました。

「ヤイ、手伝ってくれるか?」

「義務……とは?」

「それはまだ、誰にも言えない」

ヤイは目を瞑りました。その様子をラナと僕は、見守るようにじっと見つめていました。しばし、沈黙が続きます。誰もが、答えを待っているのです。

「……考えたい」

しばらくして、ヤイは口を重々しく開きました。

「僕も、色々と思うこと、考えあって、この旅に参加したんだから」

ラナは大きく頷きました。

「うん、分かった。それならそれでもいい。よく考えておいて欲しい」

「答えは、いつまでに……?」


ガチャ……。


 この張り詰めた空間に、ドアノブを回す音が響きました。それがスイッチとなり、ラナもいつもの陽気さを取り戻していました。

「……遅くない?」

隣の部屋からやってきたのは、最も小さな仲間、メイでした。

「遅い? 誰が?」

メイは半眼になって応えました。

「ルカとアトに決まってるよ」

どこかで納得したかのように、ラナはポンっと手を叩き、頭を掻きました。ヤイとの話に夢中で、ついつい時間の流れを忘れていたのです。

「そうですね。けれども、女性の買い物とはそういうものでしょう?」

僕には姉が居ました。そのため、女性とのお付き合い経験はありませんが、多少は理解しているつもりでした。

「あ、そうなの? えっと、二時間くらいは経ったか?」

ラナが時計に目をやるのと同時に、メイは低く誰にも聞こえないほどの声で呟きました。

「知らないからね。何があったとしても……」

「うぃ? 何か言ったか?」

そのときです。階段を駆け上ってくる音が聞こえて来ました。僕たちの視線は、扉の方へと向けられました。


 ガチャッ……。


 勢いよく扉が開きました。敵が襲来したのかと、身構えていた僕たちでしたが、入ってきた者の顔を見て、肩の力が抜けました。入ってきたのは、今しがた噂をしていたルカとアトのふたりだったからです。しかし、どこか様子がおかしいのです。ふたりとも、血相を変えて慌てていました。

「よ、おかえり。どうかしたのか?」

ラナもふたりの異変に気付いているようで、声をかけました。ふたりの顔は強張っています。落ち着かせるためにも、ラナはそっとふたりに歩み寄りました。息を切らしているふたりは、何かを言いたげにしています。

「どうしたんだ、ふたりとも。幽霊でも見たか?」

ラナが言い終わるのとほぼ同時くらいに、アトがラナに抱きつきました。

「ラナ、駄目……逃げないと!」

アトの顔は怯えきっています。そして声も身体も震えているのです。ただ事ではないということが伺え、僕はラナに目配せしました。

 ラナは腰を下ろして、アトを強く抱きしめていました。

「まぁまぁ、落ち着けって。どうしたんだ?」

ふたりをとにかく落ち着かせようと、ラナは優しく受け止めていました。しかしアトは一向に落ち着こうとはしません。ラナが困った顔をしていると、ルカが口を開きました。

「街で……よからぬことを耳に致しました」

「よからぬこと?」

その瞬間、羅安易はその「よからぬこと」というものを、大方予想することが出来ました。僕も、おそらくはラナと同じことを思いました。


 レナ率いるラバース軍が襲来している。


 しかし、この予想は外れることとなりました。


「レイアスが、緑の瞳を持つ男を捜していると……」

「レイアス!?」

驚きの声をあげたのは、他でもない、僕でした。ラナもきっと内心では、今まで通りにはいかないと、焦りを少なからず感じていることでしょう。ただし、それを決して表情として出すことはありませんでした。

「……緑の瞳とは、珍しいものです、よね?」

ルカは、ちらっとラナの瞳を覗き込みました。そこには、美しい緑の瞳が光っていました。

「うん。俺以外で瞳が緑の奴には、未だ出会ったことがないなぁ」

ラナは顔を掻きながら応えました。

「ラナ、一刻も早くここを出ましょう。レイアスとやりあうには、戦力が足りません!」

僕が外の方を気にしながら言いました。レイアスとはフロートが誇る魔術士部隊。普通の……魔術を持たない人間が立ち向かえる相手ではないのです。

 ラナは窓の方に歩み寄り、嘆息して答えました。

「そうだな。な~んか、街もざわめきだしたみたいだぞ?」

どうやらこの宿屋に、瞳が緑の青年がいるという情報が、街に流れたようです。早くも住民が取り囲み始めていました。

「さて……」

ラナは窓に背を向けて、腕組みをしました。

「とりあえず、リオたちは先にこの街を出るか?」

よく考えもせずに、ラナは提案をしました。これもラナの困った癖のひとつでありました。まぁ、場合によっては良い癖にもなり得るのですが……。

「ラナは、どうするんですか?」

ラナが答えを誤魔化せないように、僕は睨み付けるように厳しい眼差しで問いかけました。

「俺? 俺は適当に……」

「適当では困ります。ラナ、もしも街の人に捕まり、レイアスの前に放り出されたら、どうするんです。どう切り抜けるおつもりなんですか」

なおも詰め寄りました。しかし、こちらが真剣に話をしているというのに、ラナはふっと笑みを浮かべるのでした。

「平気さ。俺も元は軍人。一般人にゃ捕まんないって。ほら、こうしている間にも、どんどん人が集まってきている。リオたちまで逃げられなくなるぞ?」

さっさと行くようにと言わんばかりに、手をぱたぱたと振っていました。ラナは、ひとりここに残ると決め込んでいるようです。こうなったらもう、何をしてもラナは僕たちの意見に耳を貸さないということを、知っていました。僕は嘆息交じりで答えました。

「分かりました。では、こうしましょう。まずはヤイとアトがここを出てください。そして次に僕とルカとメイ。最後にラナ。人目に付かないように、落ち合うところは次の街、ティラにしましょう。異論はありませんね?」

一人ひとりの目を見ながら、僕は確認を取りました。一斉に宿から出ては、怪しまれると思った為、このように三部隊に分けたのです。

「ラナも、良いですね?」

ラナは満足そうに微笑みました。しかし、あるひとりのメンバーの異変に気付いたラナは、そのひとり、ルカのところへ歩み寄りました。ルカは未だ顔色が優れず、おろおろとしていました。

「ルカ、怖いか? 女の子だもんなぁ。ん~……リオ、ルカは俺が受け持とうか?」

僕は不満そうな顔をしました。それはそうでしょうと、ヤイだけは感じ取っているようでした。

 狙われているのはラナなのです。その当人が怯える彼女を連れて行くとは、余計に危険を伴うではありませんか。

それだけではありません。僕は、心からラナを慕い、強さも認めています。そして普段はとぼけているラナですが、本当はいつだって真剣で、みんなに気を使い、気を配っていることも知っています。だからこそ、ラナに仲間を任せること事体は問題はありません。問題なのは、その仲間が「ルカ」であることなのです。ルカが一緒では、ルカに気をとられて集中出来ないのではないか……その不安がよぎるのです。

もし、逃げている途中にルカのことを色恋の目で見てしまったら、意識してしまったら、まず間違いなくラナはレイアス軍に捕らえられてしまうことでしょう。恋なんてものに慣れていないラナに、ルカを任せるには危険が大きすぎました。これがまだ、ラバース兵だったならば、僕の采配も変わっていたかもしれませんが……。

「リオ、駄目か? 俺のこと、信頼出来ないか?」

その言葉が僕の胸に突き刺さりました。そんなことを言われては、僕は認めることしか出来ないじゃないですか。僕は、ラナに忠誠を誓っている身です。僕は不安を捨てきれないまま、応えました。

「……分かりました。それでは、ルカのことは、ラナに任せます」

不本意ながらも、了承しました。

「よし、じゃあみんな、また後で合流しよう。いいな、絶対捕まるんじゃないぞ?」

その言葉を、そっくりそのままラナに返したい気分になりました。

「では、アト。行こうか」

ヤイがアトの手を引きました。するとアトは、ドアの方に足を進めると一旦止まり、ラナの方を振り返りました。

「ラナ、気をつけてね。絶対にまた、会うんだからね」

アトの言葉に対し、ラナは手でグッドサインを作って応えました。




 これが、このチームでの初めての正式別行動となりました。




「良いな。見つけ次第総攻撃をかける。奴に一対一で戦える状況を与えてはならん」

低く、しっかりとした重低音の声がセスタ付近の森に響いた。髪は逆立っており、百十の王、ライオンを想像させる。年の頃は二十七。

「一対一にしてしまえば、奴は必ず逃げる糸口を見つけてしまうだろう」

男はなおも続けた。

「奴をただの元ラバース最下位クラスの傭兵だと思うな。奴は優秀な暗殺者だ」

この男の言う「奴」とは、無論「ラナン」のことである。この男は何十という兵士を引き連れ、ラナンを始末しに来た軍人だった。

「ジンレート様」

それがこのライオン頭の男の名前である。

「なんだ」

「ラナン討伐命令は、ラバースに出ていたものですよね?」

「そうだが?」

ひとりの若き青年が列を崩してこの部隊のリーダー、ジンレートのところに歩み寄ってきた。

「それを、なぜ私たちレイアスがやらねばならないんですか」

青年は不満気にそう言った。青年は美しい金髪を汗で濡らし、深いブラウンの瞳でジンレートの顔色をうかがった。

「不満か? レイザ」

レイザと呼ばれた少年は、素直に頷いた。

「私の担当は黒魔術士狩り。そんな私がなぜ、ラバースの元傭兵ひとりのために、動かねばならないのです。ほかにも兵士は居るでしょう」

少年は、上官であるジンレートに少しも臆することなく自分の意見を述べていた。

「お前は腕が立つからな。今回、抹殺しようとしている男は、並みの力の者では太刀打ち出来ぬからだ」

ジンレートはソラに男の戦いぶりを想像し、鋭い眼差しで見据えた。そう、ジンレートは過去に一度、ラナンの戦っている姿を直にみたことがあったのだ。

「……その男は、魔術士なんですか?」

レイザは、眉を寄せてたずねた。

「いや、ただの人間だ」

苦々しい表情を浮かべながら、ジンレートは応えた。

「元、ラバースの最下位クラスなんですよね?」

「その考えは捨てろ。行くぞ!」

ジンレートは赤いマントを翻し、再び歩き始めた。




 セスナ村の中央に向かって……。




「お、おい。あんた達。この宿に、緑目の少年が居るんだろ?」

ヤイとアトが外に出てから、それほど間を開けずして、僕はメイと共にお世話になろうとしていた宿を後にしました。すると、宿の出口でおそらくは住民でしょう。街のひとたちが僕とメイを囲んできました。ヤイとアトは、裏から逃がしましたので、こうして正面で囲まれることは無かったと思うのですが……例え囲まれていたとしても、まだこうして僕たちが囲まれるということは、上手くすり抜けてくれたのでしょう。

「いえ? 僕たちはたまたま立ち寄った旅人。何も知りませんよ」

「そ、そうか……」

手に農具を持った住民たちは、確証がなければ突入出来ないのでしょう。どうしようかと、ざわついていました。そのざわつきを利用して、僕は小さなメイの手を引いて、村の出口へと向かっていきます。


 ザッザッザ……。


「……!?」

そのときです。僕は幾つもの重々しい足音を聞き、表通りを行くのをやめ、すぐさま裏道へと入りました。一瞬でしたが、目にしたからです。赤いマントを風になびかせる、茶色の髪をライオンの鬣のように立てた青年の姿を……。


 彼の姿は間違いない。


 フロートの魔術士部隊、レイアスがリーダー……ジンレート。


「ラナ……どうか、ご無事で」

「リオ?」

無表情で告げるメイには、事の重大さが分かっていないのでしょう。メイはまだ七つかそこらといった年齢です。それにしては子ども特有の無邪気さも天真爛漫な瞳も持ってはいませんでしたが、ひとそれぞれ成長過程が違いますので、そこには触れないことにしました。

「なんでもありません。急ぎましょう」

僕はより足早に、宿から出来るだけ距離を取るように、歩くペースをあげました。




「さて、と」

ラナは窓から外を見下ろしながら、仲間たちが姿を消していく様子を見届けてから、私の方をみました。いよいよ、私たちがここを出る順番となりました。部屋にふたりっきり残されて、どこか心細い気持ちも致しました。そのような私の様子を察してか知らずか、ラナはにこりと微笑むと、余裕そうな笑みを浮かべたまま、窓の扉を開け放ちました。

「俺たちは、ここから出るぞ。下の階にはもう、村人が集まってきているみたいだからな。通れねぇ」

「ですが、ここは二階です。飛び降りたら……」

怪我は免れないことでしょう。それに、私にはラナたちとは違い旅の経験も皆無でありながら、武術の経験など、まるでありません。身のこなしにも、気品ある動きならば生まれた頃より教えられてきていた為、多少は嗜みがありますが、このようなところで役に立つものではありませんでした。

「大丈夫だ。すぐ隣に、平屋の家がある。その屋根に飛び降りるんだ。俺がまずは向こう側へ降りるから、ルカはその後、ジャンプしてくれ」

「えっ……!?」

私は、窓から隣の家を覗き見ました。そこまで距離はありませんでしたが、やはり二階から飛び降りる決心がつきません。

「ラナ、私……ここに残ります」

「怖いか?」

「……はい」

私は、正直に答えました。これ以上、邪魔をしてはいけないと思ったからです。何故なら、きっと私のせいでラナは狙われたのだという自責の念も感じているからです。

「ラナ、私は……隠し事をしております」

「ん?」

ラナは、飛び降りようと窓のサンに片方の足をかけていましたが、それをやめて私の方に改めて向き直ってくださいました。

「きっと、ラナが今回捕らえられようとしているのは、私が城を抜け出したことが、お父様に知れてしまったからなのです」

「……お父様?」

私は、すべてをラナに話そうと思いました。そうしなければ、ラナの命はないと、思ったからです。

「私は、フロート国の第一皇女、ルカナ=フロートと言います」

「ルカナ……フロート? フロート!?」

ラナは大きな瞳をさらに見開いて、驚いた顔をしました。そして、私の顔をまじまじと見てきました。

「俺は、国王にも何度か会ったことあったけど、皇女さまには会ったことなかったなぁ。まさか、ルカが皇女だったなんてな」

その言葉に驚いたのは、むしろ私の方でした。父に会ったことがあるなんて、そんな人、数人しか居ないはず。父は、外の世界には最近はめっきり出なくなり、自分の臣下に当たるレイアスたちを、各国や村々に送り込んでいる様子でしたから。こうして旅をしていて、たまたま出くわすなんてことは、あり得ません。

 それが、「何度」も会ったことがあるなんて……ラナは一体、何者なのでしょうか。緑の瞳というものも、気になってはいました。昔、遠い昔の「西洋」と呼ばれる国々には、緑のような瞳の者も居たと、古い文献にありましたが、今のこの世界には、緑、それも、ここまで綺麗な若葉のような瞳をしている人間は居ませんでした。

「ラナは、どこで父に会ったのですか?」

「どこって、城だぞ?」

「ラナ……もしかして、レイアスの者だったのですか?」

それにしては、見たことはありませんでした。いえ、私自身、自室から出ることを殆ど制限されていた為、かの有名な世界最強の魔術士「ルシエル」というひとにさえ、お会いしたことはありませんでした。


 思えば、私は孤独だったのかもしれません。


 城という、鳥かごの中で生き続けていた。


 だからこそ、私は自由を求めて旅に出た。


 それが……こんなにも純粋な少年。


 いえ、青年を、巻き込んでしまうことになるなんて……。




 私は、愚かなことをしたと、自分を呪いました。




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