りったんの「二百文字小説」集その弐

頑張れ、杉村君！

目には目を

お借りしたお題は「目には目を」です。

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　恵子は意識がしっかりして来て、杉村が一大決心をした時だ。

　突然、矢那がドアを開けて入って来た。杉村と恵子は仰天した。

「吾妻君、この動画をアップしたのは君だろう？　これを問題にされたくないのであれば、言う事を聞きたまえ」

　矢那は恵子のトイレ脱出動画を携帯で見せた。

　どこまでも愚劣な男だと杉村は思った。すると恵子は携帯の録音を再生した。

「それなら、これを一緒に提出してください」

　それは矢那のセクハラ発言だった。