りったんの「二百文字小説」集その弐

頑張れ、杉村君！

夜更けの本屋

お借りしたお題は「夜更けの本屋」です。

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　杉村はその日、定時で上がった。

　会社を出た時、矢那から連絡が入った。

「午後十一時に二十四時間営業のコーヒーショップに来てください」

　何故そんなに遅いのかと思ったら、定例会議らしい。

（今時夜に会議なんて珍しいな）

　杉村の疑問は的中する事になる。

　軽く食事を摂り、まだ時間があるので大型書店に行った。

　そこであれこれ立ち読みでもして、時間を潰す事にした。

　 めぼしい本を何冊か買い、頃合いを見て待ち合わせ場所に行った。