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りったんの「二百文字小説」集その弐  作者: りったん
頑張れ、杉村君!
74/143

秘密のアルバイト

お借りしたお題は「秘密のアルバイト」です。

 昼休みになった。


 杉村は律子と藤崎を案内して、恵子が勤務するデパートの食堂に行った。


「初めまして、吾妻恵子です」


 恵子は緊張の面持ちで挨拶した。


「綺麗な人。杉村君には勿体ない」


 律子が言うと恵子は苦笑いした。


「ストレート過ぎるよ」


 藤崎が小声でたしなめた。


「そう言えば、杉村君て会社に内緒でアルバイトしてたよね」


 席に着くと、律子が暴露話を始めた。


(どうして今それをここで?)


 嫌な汗が出まくる杉村である。

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