りったんの「二百文字小説」集その弐

頑張れ、杉村君！

質問箱

お借りしたお題は「質問箱」です。

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　杉村と恵子が声をかけると、矢那がホッとした顔で二人に近づいて来た。

　美奈子はムッとした顔で杉村と恵子を見ている。

「観路野（みろの）さんは矢那さんの事が好きみたいですね」

　杉村には美奈子が恵子に意地悪をする理由がわかった。

「応援してあげれば、虐めなくなりますよ」

　杉村の言葉に恵子は驚いていた。

「矢那課長のどこがいいのかしら？」

「今度、デパートの質問箱に投書してみたらいいかも」

　杉村の冗談に恵子は噴き出した。