りったんの「二百文字小説」集その弐

頑張れ、杉村君！

100円ショップ

お借りしたお題は「100円ショップ」です。

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　杉村は矢那（やな）寛治（かんじ）が支払いをしてくれた事に仰天した。

「どうして？」

　それは恵子も同じだった。

　恵子は店を出ると、矢那に今までされたセクハラ紛いの事を杉村に話した。

　杉村は矢那の腹黒さを感じた。同時に、恵子の職場に味方がいないのに気づいた。

「恵子さん、僕には何でも打ち明けてください」

　杉村は恵子を絶対に守ろうと思った。

「気晴らしに花火でもしましょう」

　二人は目の前にある100円ショップに入った。