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積読
お借りしたお題は「積読」です。
杉村はアパートに帰り着くとベッドに寝転んだ。
「うわ!」
その衝撃で、枕元に積み上げられた読んでいない文庫本が崩れ落ちて来た。
それは恋愛小説ばかりだった。
しかも最終的に男が振られるものだ。
「ううう……」
杉村はそれを全部ゴミ箱に放り込んで泣いた。
そしてそのまま眠ってしまった。
翌朝起きると携帯に恵子からのメールがたくさん着信していた。
腫れぼったくなった目を擦って杉村はそれを開封し、自分の早とちりを恥じた。