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一筆書き
お借りしたお題は「一筆書き」です。
杉村三郎は大手建設会社の営業社員である。
彼は先輩OLの律子に惚れてしまった。
(律子先輩には藤崎先輩がいる)
営業課のエースの藤崎は、数いる女子社員の中から何故か律子を選んだ。
会社の七不思議に一つだと三年先輩の須坂は言った。
(確かに)
杉村が妄想していると、
「ねえ、杉村君、この一筆書き解ける?」
律子が雑誌を持ってきた。
「こうじゃないですか」
あっさり解いてみせると、
「凄い、杉村君!」
肩をポンポン叩かれた。