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ヒトデを放り投げたら星になった。(その弐)
お借りしたお題は引き続き「ヒトデを放り投げたら星になった。」です。
恵子はノリノリで歌った。
(彼女のイメージと違うな)
杉村はその意味不明なロックを聴きながら思った。
(でも、何かかっこいい)
顔が火照るのがわかる。歌が終わり、恵子がお辞儀をした。
杉村は拍手をした。
「人前で歌ったの、今日が初めてなんです」
恵子がはにかみながら言ったので、杉村はドキッとした。
「あの時からずっと貴方を思っていました」
衝撃の逆告白に杉村は固まりかけたが、
「付き合ってください」
何とか持ち直した。