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シフト
お借りしたお題は「シフト」です。
吾妻恵子は上司の矢那寛治に隣に座られ、困っていた。
「あ、仕事に戻らないと」
携帯のアラームを機転を利かせて鳴らし、うまく逃げた。
(明日はもっと頑張ろう)
怖気づいた自分が悪いと思った。
一方、杉村もその日の帰り、思い切ってデパートに行った。
「あれ?」
ところが受付には恵子はいなかった。
(シフトが違うのか?)
杉村は項垂れてそのまま駅に向かった。
「遅くなってすみません」
その直後、恵子が来た。
すれ違いまくる二人です。