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借りたノート
お借りしたお題は「借りたノート」です。
須坂は夢のような心地で蘭子達と別れた。
(お父さんに認められた)
スキップをしたいくらいだったが、酔いが回っていて、歩くのがやっとだ。
「送っていくわ」
蘭子が駅まで一緒に行ってくれた。
「あ、そうだ」
須坂は突然鞄の中をあさり、
「借りたノートを返すの、ずっと忘れてた」
それは先月の研修会で蘭子に借りたアニメキャラもののノートだ。
「つっくんにあげる」
蘭子はニコッとした。
「ありがとう」
二人は建物の陰でキスをした。