りったんの「二百文字小説」集その弐

負けるな、須坂君！

紫外線

お借りしたお題は「紫外線」です。

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　日曜日。

「何か嫌らしい妄想をしていますか？」

　須坂が駅前で蘭子を待っていると、後ろから言われた。

　ビクッとして振り返ると、綾子がいた。

　いつもの通勤着と違い、ピンクのパーカーに赤チェックのプリーツスカートを履いており、須坂はドキッとした。

（この子、普通にしていれば可愛いのに）

　すると綾子は、

「今日は紫外線が強いので、あまり外を出歩かない方がいいですよ」

　そう言って立ち去った。須坂は呆然として綾子を見送った。