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薬袋
お借りしたお題は「薬袋」です。
須坂達は米山に礼を言って店を出た。
綾子がバッグの中から大きなキルティング地の巾着を取り出した。
「何それ?」
須坂が気づいて尋ねると、
「須坂さんにもらったお守りですよ」
心臓に悪い冗談を真顔で言ったので、
「勘弁してよ」
須坂は嫌な汗を掻いて言った。
「本当は何なの?」
香が訊く。綾子は、
「薬袋です。私、一日に五回薬を飲むんです」
「ええ!?」
皆がギョッとした。すると綾子は、
「冗談なんですけど」
また真顔で言った。
お借りしたお題は「薬袋」です。
須坂達は米山に礼を言って店を出た。
綾子がバッグの中から大きなキルティング地の巾着を取り出した。
「何それ?」
須坂が気づいて尋ねると、
「須坂さんにもらったお守りですよ」
心臓に悪い冗談を真顔で言ったので、
「勘弁してよ」
須坂は嫌な汗を掻いて言った。
「本当は何なの?」
香が訊く。綾子は、
「薬袋です。私、一日に五回薬を飲むんです」
「ええ!?」
皆がギョッとした。すると綾子は、
「冗談なんですけど」
また真顔で言った。
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