友達
引き出しにノートを収めた後、拓哉は暇になった一日を友達とすごすことにした。携帯で赤草雅之という男友達に電話を掛けるとすぐに繋がった。
赤草は中学の友達で高校が別々になりあんまり遊べなくなったけど土日とかはバイトが無い日は遊ぶようになっているのが俺らの日課だった。
赤草は身長が俺の10㎝ぐらい伸びていてメガネをかけていて童顔の男だった。けど俺が唯一自由に接することのできる親友だった。
「よぉ赤草 起きてるか?」
『・・・お前の電話コールで目が覚めた。』
どうやら赤草はもう11時だというのにまだ寝ていたらしい。バイトをしてない赤草はよく家で寝ることが多かったのだ。
「そんなことより今からどっか行こうぜ。」
『そんなことよりってなんだよ・・・。お前今日バイトじゃなかった?』
「あ、あぁ。それが今日ちょっと店長がシフトを組み間違いたらしくって今日俺行かなくてもよくなったんだよ。つうことで暇になったからどっか遊びに行こうぜ!』
『・・・お前の家に行くから待っといて。10分で行くから』
そう言うと赤草は電話を切った。10分で着くのか?と思いながら待っていると本当に10分で家に来た。