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追放された聖遺物管理人ですが、封印庫ごと持ち出したら世界のバグでした ── 開けるたび最強アーティファクトが生えてくるので、辺境で国家運営はじめます

王都アルクレアの地下で、少年リオは千年分の聖遺物を記録していた。鑑定も強化もできない彼は、ただ“正しく保つ”だけの管理人。しかし宰相の汚職を隠すため、全ての不具合はリオの怠慢とされ、ついに追放。
去り際、唯一の退職金として手渡されたのは、誰も使い方を知らない古びた鍵。差し込むと、封印庫が丸ごと彼に紐づく。しかも庫内は世界の仕様外──【日替わりで未登録の遺物が生成】され、外界の理に縛られない。
流れ着いた辺境の廃砦で、盗賊に怯える村人、痩せた畑、壊れた水路。リオは倉庫から自動築堤の杭、害獣避けの風鈴、病を食う灯を取り出し、ひとつずつ問題を潰していく。気づけば人が集まり、市が立ち、鍛冶が鳴り、民兵が巡回。
一方、王都では宰相派の利権が崩れ、「あの管理人が聖遺物を横領した」と濡れ衣の追っ手が差し向けられる。だが辺境に築かれたのは、おとなしい村ではない。遺物工房と自立法を備えた“予算の読める国の原型”だった。
リオは戦を望まない。ただ簿記と在庫で勝つ。兵站を切り、情報を買い、倉庫で未来を組む。
やがて王女セレス、辺境伯の娘ミレイ、落ちぶれ騎士団長ガロンらが加わり、新国家「倉旗(そうき)」が生まれる。
最後に裁かれるのは剣ではなく収支だ。
リオは静かに言う。「在庫、合いませんね」
数字と遺物で積み上げる逆転劇、開幕。

主な登場人物

リオ:聖遺物管理人。戦闘値は並だが、在庫管理・簿記・運用設計が最強。口癖「記録は嘘をつかない」

セレス:素性を隠した王女。政治感覚あり。リオの“現実的優しさ”に救われる。

ミレイ:辺境伯家の実務派。現地オペ担当。ツン:8、信頼:MAX。

ガロン:失地騎士団長。遺物の合理性に心酔、規律の鬼として民兵改革。

宰相ヴァルツ:敵。帳簿を改竄して国を私物化。やがて会計監査で追い詰められる。

仕組み/気持ちよさの設計

倉庫チートの制限:生成は毎章1枠、用途は説明責任が必要(記録に残す)。思考の工夫で効果倍増=読者の知的快感。

ざまぁの形:剣で勝たず、予算・物流・士気で勝つ。公開監査で敵が自滅。

日常回:屋台フェス/遺物クラフト市/雨季の共同炊き出し→スローライフの甘みで母集団拡大。
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