LV0のままで、あのミノタウロスを倒せと!!
誤字脱字があったら教えてください。
あれ?・・・暗い。なんで?こんなところにいるんだ?ああ、そうだ。僕、バスに轢かれて死んだんだ。あっ・・・あれ・・・ほんとに意識が・・・。
「んっ・・・なんだ?次は明るいぞ」
僕は目をゆっくりと明けた。すると僕は見たこともない場所で突っ立っていた。西洋ヨーロッパの家が並んでいる。大きなトカゲが二足歩行で歩いている。あっ!あそこには、太った豚が二足歩行で歩いている。
「なんなんだ。この世界は・・・もしや!これが、異世界というやつか」
「ねえ、お兄ちゃん。なんでそんなところで、突っ立ってるの?」
考えていると、緑色の髪の小学生くらいの女の子が、僕を見て言ってきた。
「こら!どこに行ったかと思えば」、とあちらから走ってくる美人な女性。
「あっ!お母さん」
お母さん!?いや、あれが、見た目は十九歳くらいだけど・・・。さすが、異世界!!!
僕は、全ての疑問を「異世界だから」、と丸投げした。
「ああ、すみません。この子の子と見ててくれたんですか」
「んん、ちがうよ。ミーちゃんが、見てたんだよ」
いや・・・ちがっ・・・・いや、そうだな。
「こら!嘘ついたらいけ「いや、お母さん。そうなんです!」・・・えっ!?」
ミーちゃんのお母さんが驚いても、僕は話を続ける。
「実は、僕が、この子に道を尋ねていたんですよ。はは!」
「そうなんですか?」
「ええ、そうなんです!」
僕はできる限り、嘘だとバレないようにした。えっ?なんで嘘を話すかだって・・・それは、道に迷っている旅人をほっとくような人はいないし。上手くいけば、なんか話してくれそうだし。
「じゃあ、これで・・・」
「バイバーイ変なお兄さん!」
えっ!?ちょ・・・「まっ、えっ!?もう居なくなった。とういうか、逃げた!?」
「きゃあああああーーーー」
どこからともなく、悲鳴が聞こえた。すると、
「ミノタウロスだああああ!」
「逃げろおおおお」
ミノタウロス!?えっ、なんでこんな序盤に!?いや待て、考えるんだ。古来より転生者は、とてつもない力を持っている。某アニメでもそうだったじゃないか、スライムが魔王になる話だってあるじゃないか。そう!ここで僕の力を見せつけるんだ!
「がおぉぉぉぉぉーーーー」
ミノタウロスの突進に備え僕は、一撃食らわそうとした。
「がっ・・・・・」
血しぶきが飛んだ。それは、僕がやったんじゃなくて、
「レイナだー」
「我らが英雄。レイナが来たぞ!」
『レイナ!レイナ!レイナ!』
あれ!?僕の出番は・・・・・。
「あなた。いい度胸ね。あのミノタウロスに立ち向かうなんて」
青い綺麗な瞳に、金髪の綺麗な髪を三つ編みにした女の子が、僕の前に立っていた。
「あなたは?」
「私はレイナよ。んっ?あなた。なんなのその服」
「よくぞ聞いてくれた!僕の名は影山ミナト!転生者だ!!」
レイナは、「ああ、役立たずの」、と言った。えっ・・・役立たず?
「あの、なんで役立たずなの?」
「はあ、そっか、転生者だもんね。知らないわよね」
こういうのって、歓迎されるもんじゃないの?友達だった奴に、「異世界に転生出来たら、勝ち組だよ」、て言われたんですけど。
「転生者は、この世界の汚物と言われているのよ。まあ、あなたは見たところ、魔力も持っていないし、邪な感情も持ってなさそうだけど」
「ありがとう・・・・えっ!?汚物!」
レイナは、ため息をついて言った。「ええ、そうよ。汚物よ!」
ああ、そういうことね。なるほど、まあ、とにかくこの世界での転生者は、汚物と同じなのね。
「さて、あなたをとにかく。連れて行くわ」
「えっ・・・。なんで?」
「あなたが悪さをしたら、誰も止められないでしょ!転生者は、とんでもない力を持っているだから、魔力がなくても油断ができないのよ」
いや、僕にそんな力はないですよと言いたかった。
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