24イベントボス~エンディング~
!?
クロノスの背後に壊れかけの大きな時計が出現した。
チクタク
チクタク
時計は大きい針が3と小さな針が45を差している。
そして4時を差し示す数字は赤い血が塗りたくったかのように見えなくなっており、今が3時45分だから、あと15分後には俺たちは死を迎えるということか。
そういえば4時か。
なんか聞いたことある時間だな。
「ついにクロノスが動き出しました!」
クロノスはどこから取り出した大きな鎌を振り上げた。
ん?何かクロノスの姿がぶれたような?
そしてクロノスは大きな鎌を振り上げ…自身の胸に刺したのだ。
「!?ボスの数が2体に増えただと?」
俺はクロノスの数が増えたことに驚きを隠せないが、2体同時に大鎌で襲い掛かられる猛攻撃をどうにか耐え続ける。
雪花は追尾してくる時計の針を対処していてクロノスの相手ができない。
このまま耐えるだけでは時間が来てしまう。
それにレオの攻撃だけでは手数が足りない。
だから俺は賭けに出ることにした。
「レオッ私は攻めに出る!」
そう言い俺はクロノスの鎌を弾き、クロノスの体勢を崩させる。
そして無防備な胴体にイリスのビームを撃ち込んだ。
イリスがビームを撃ち込んでいる間、レオはクロノス2体目のタゲを取ってくれたらしく、今はメイン武器を捨てて拳銃で応戦している。
俺はレオの方にいるクロノスが鎌を上げた瞬間、盾で突進をかまして水の中に落としてやった。
「1体目ッ!」
水辺の近くにいた俺へもう一体のクロノスが襲い掛かってきた。なのでイリスの攻撃をぶつけ、敵の勢いを落としながら盾でまた攻撃を弾いてやる!と盾を構えた瞬間…
ザバーーー
後ろから気配がした。
何かが水から上がる音が!?
「セイさん!」
俺は目線を後ろに向けたときに見てしまった。
2体のクロノスが水から出て来て俺に襲い掛かろうとしているありえない現実を。
は?
嘘だろう…なんで増えているんだ。
3方向から迫りくる攻撃に避けるすべがないと呆然と立ち尽くしてしまった俺は今、関係ない話を思い出した。
[古びた時計塔は夕方の16時ごろに、最屋上にある鐘を鳴らすと、一回だけどんな願いも叶えてくれる不思議な逸話がこの街に存在する]
16時…。
そうか時計が指し示しているのは3時ではなく夕方の15時か!
ダン!
ダン!ダン!ダン!
そう…それに気づいたのは俺だけではなかった。時計に銃弾を撃ち込む雪花も気づいたのだ。
このフロアのギミックに
「レオさん!お姉様が敵を引き付けている今!早くその銃を拾って時計を破壊してください」
スバルは4歳の時に夕方の16時に鐘を鳴らして願ったんだ。
[この街に雨を降らし欲しい]
今回のフロアギミックは、俺たちがスバルの願いが叶う夕方の16時をこさせないよう邪魔することだ。
「お前はやっぱりガーディアンだな」
雪花の攻撃でクロノスは守るべき時計が破壊されていることに気づき、すぐさま向かおうと行動に移そうとしていた。
だがここには俺とイリスがいるんだぞ…
「イリスは水場のクロノスを!」
イリスにはまだ強固な網が搭載されている。2体同時に捕まえるなんて楽楽だろう。
そして俺はこのフロアのガーディアンと対峙する。
「ここは通さない。お前が幼いスバルの願いを守ろうとしているように、俺たちもスバルが家族と何の憂いもなくお日様の下で笑いあう未来を守る」
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ガコンッ
「来てくれたんだ」
「…スバル」
俺たちは今、ガーディアンを倒してスバルがいる最上階にいる。
「見てよ。ここからね、あの日見た夕日が見えるんだ」
俺はスバルが見つめる方向を見た。
そこには時計塔の文字盤部分から薄っすら見える夕日があったのだ。
スバルは最初に見せた辛気臭そうな顔とは違い。ほっとしたような顔で「よかった。よかった」と頬を涙で濡らす。
...。
そんなスバルの様子を見たレオはスバルにゆっくり近づいた。
そしてまっすぐスバルの目を見ながら「父親がお前を探して時計塔前で待ってる」と言ったのだ。
「えっ」
俺はその言葉に驚いた。
だって俺、スバルの父親に家で待ってろよって言ったよね?
なんでもレオもスバルの父親に会っており、事情を説明して時計塔前に待機させていたんだとか。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「パパ!ママ!」
「スバル!」
そうして俺たちはイベント4日目にしてお日様の下で笑いあう家族の光景を見たのであった。
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ーノーマルモードクリア報酬ー
・100ポイントGet !
・スバルの手作りお守りnew!
・何かの歯車new!
・ハードモードとベリーハードモードの解放!
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