さよならは片道切符
歌謡曲っぽい。
変わらないものなどは ないよと教えてくれた
装い新たな街で 私はまるで異邦人
小さな籠さえ追われた 悲しい小鳥のように
むしられた翼を 返してとせがむ
絡めた糸をほつれさせ
こんなにも弱くて脆いなら
はじめから知らなければよかったと
儚さ 恨みもしました
逃げないことだけが いつまでも強さじゃないって
今更な想いに口を噤む勇気 それだけあればいい
さよならはきっとね 新しい愛への片道切符
旅立ちを告げる汽笛は何処か悲しく
窓の景色は何故か足早に過ぎてく
届かない手紙なら この胸にしまったまま
封を切らずにおいたら 嘘も 記憶も綺麗でも
ささいな幸せ踏まれる 不遇の野花のように
枯れるまで待っては くれないのですね
拗れた糸をほどければ
断ち切る事もなかったでしょう
一度も結ばなければよかったと
ときには 涙もしました
逃げないことだけで 変わらないふたりのままなど
演じてもそんなの臆病なだけだと とっくにわかってる
さよならはそっとね 渡された明日への片道切符
夕立をやぶる汽笛は何処か愛しく
雨の音色は何故かあたたかく聞こえて
いろんなものを、描きたいです。