アラフォー婚活はじめました ~結婚相談所のスパルタ指導術~
※この小説はフィクションです。
決して、作者の実体験に基づくものではございません。。
本当です。。
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「はぁ、またか…」
文面は、やはりいつもの定型文。
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この度は、誠に残念でございました。
お相手からのお断り理由としては、
「フィーリングが合わない」
とのことでした。
引き続き良い縁を繋いで参りますので、
次はあなたにとって幸せが訪れます様、
お祈り申し上げます。
今後とも、よろしくお願いいたします。
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もう何度見たことだろう。
怒りとか、悲しいとか、焦りとか、心が折れるとか、
そういった感情はすでに消え去り、
今の感情は、「無」である。
もう、どーだっていい。
なんか疲れた。
私は今、絶賛婚活中である。
いや、もはや惰性で続けているだけ、とも言えるが。
親からの「そろそろ結婚したら攻撃」に屈し、
「婚活を始めます」と宣言をしたのが半年前。
知り合いに紹介してもらうのは何かイヤ(好みじゃない相手だと断りにくい)だし、
マッチングアプリも業者としか出会えなかった。
婚活パーティは、年齢制限のせいで、そもそも参加資格すらないことが多い。
(※私はアラフォー)
そんなこんなで、地方自治体主催の婚活サービスに登録してみたのだが、
今のところ目立った成果は無い。
この半年間で20人くらいの相手とお見合いしたものの、
誰一人として交際が成立することがなく、例のお祈りメールを受信するのみだ。
年齢を重ねるとともに友人からの遊びの誘いも減っていき、会えるのは年に1回程度。
ひとりで外に出るとつい、子連れの家族が目に入り、悲しい気持ちになる。
だからだろう、休日は部屋から出ないことが多くなった。
平日は仕事が忙しく、自分のことを考える余裕がないので、逆に精神衛生上は助かる。