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異世界魔術師  作者: 白兎
3/6

~かくして彼は夢を叶える~

ここは…?

オレは暖かい日が差す森で目が覚めた。

あぁついに異世界に来た

今立っている大地は

ファルファ大陸中央リーリス王国大いなる大森林

だ女神から貰った知識のおかげであいつに会う前に経験した

よく分からない場所に放り込まれる不安からは脱出できた。

うんうんプレゼントのチョイスは間違ってなかったらしいな

建国の歴史、住んでる人種、言語、魔物の名前生息地域は

頭にしっかり自分の知識として定着していた。

ピローンピロン

聞き慣れた着信音がスーツのポケットから響いた

異世界でも携帯はなるのか?

不思議に思いながらも携帯を開くと

一通のメールが届いたようだった


Form megami@xxxxxx.xxx

To 新藤双葉〈hutaba1102@xxx.zzz〉


無事ついたみたいだねー

さすが全能の女神な私!

それはそうと三つ目のプレゼントを

渡してなかったから私のアドレスを送っとくねー

嬉しいでしょー(≧m≦)

あ、携帯は私との連絡用だからね

さぁ旅立ちなさい若き魔術師よ

双葉くんの旅路が良きものでありますように❤


はぁ、ほんとなんてやつなんだ

こっちでも携帯が使えると喜んだ矢先に

希望は砕かれあまつさえ三つ目のプレゼントは

だ女神のアドレスだと…

あいつのアドレスなんざ持っていても

トラブルしか起きない気がするのは俺だけだろうか?


プレゼントといえばまだ試していないことがあった

“ソロモン王の魔術”

俺の憧れにしてこの世界にきた理由の一つ


「試してみるか…」


ドクドクと心臓が高鳴るのを感じる

体の奥から魔力の流れが速くなるのを感じる


「ソロモン王の名の下に命じる」

首にかかっている五芒星を握り魔力を集め形にする

「我が魔力を喰らい顕現せよ」

不思議と召換に必要な呪文は流れるように紡ぐことができた

「来い“フォルネウス”!」


目の前に魔力の渦が発生しそのから出てきたのは

全長7mはあるだろう鈍く光る銀の大鮫だった。


「なんて綺麗なんだ…」


あまりの感動に俺は涙していた。

呼び出したのは72柱の序列30に座する

地獄の大公爵“フォルネウス”

召喚した者に知識や愛を授ける悪魔である。


(貴様が我を呼び出した魔術師か?)

脳内に声が響く恐らくフォルネウスの念話だろう


「あぁお前のマスターの新藤双葉だ」


(ほう、良質な魔力の割には

 生まれて間もない雛鳥ではないか)

フォルネウスは値踏みをするように周りを回遊する

双葉の頬に汗が流れた。

相対するのは人間など歯牙にもかけない

本物の悪魔なのである。

いくらソロモンの五芒星があるとはいえ

存在の圧力だけで心臓が止まりそうだった。

(このような者に呼ばれるとは我も落ちたものだ)

その時、大鮫の真紅の眼が怪しく光った

(何時もであれば貴様程度顕現した途端に

 牙で食い千切ってやる所だが、

 貴様からは我らが主と同じ気配を感じる)

(これも主の導きなのであれば貴様に仕えるのも

 吝かではない)

どうやら一応主として認められたらしい。

ようやく肩の力が抜ける。

かくしてオレはついに念願の

正真正銘のソロモンの魔術師になったのだった。




3話目投稿

こんな時間になるとは思いませんでした。

読んでくれた方に感謝を

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