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Elements  作者: まそほ
序っていうのはどこの小説にもあるんだよ。
9/81

グレースオブトリップ

あめいじーんぐ!

あめいじんぐ短い!

森。きっと付けたばかりであろう葉を揺らす木々の隙間には、人の手により作られたような道がある。

この先は、さえずりの森と呼ばれる場所に繋がっている。小さな草原を挟んでおり、そこが境界とされている。しかし、その名もなき森をさえずりの森に含める場合もある。

エルスメノス鉄道は、さえずりの森の先にある黒翼の谷という場所を避けているので、さえずりの森にも通っていない。

異変が起こっていると言えど、森の中は自然の音で満ちていた。

「と、得意げに言ったは良いけれど…、宛はあるの…?」

「あああああたぼうよ!」

「ラボ送りにしましょうか…?」

「サーカス送りみたいに言わないでごめんて」

意気揚々と調査を始めたはいいが、地図が読めなかった。

二人に地図を読む能力自体ががない訳では無い。

ここがどこだかわからないだけだ。

「まあ、いざとなれば飛べば」

「私たち…気体じゃない…」

「ナンテコッタイ」

エインはまさに意気消沈。

「…あーあ。旅の神様とかが助けてくれないかしらー」

何気なく呟いた。

「…!」

エインの言葉に続くようにそよ風が吹いた。それ自体は何らおかしいことは無いのだが、スイジーは僅かな異変を感じ取った。

「ね、ねえ、エイン…その、今なにか…」

「んぇ、どしたの?」

「…いえ、何でも…」

エインは特に何も感じていない様子だった。今のは自分の過剰反応だったのだろうか。

だって、そう。エインが気付かないで私だけが気が付くだなんて…。そう心の中で自分に言い聞かせる。

「あー、じっとしてても意味無いわ。あっちの道に行ってみましょ」

「え?あ、待っ…待って…!」

駆け出すエインを追い掛けるスイジー。

その方向は、今…。

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