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Elements  作者: まそほ
序っていうのはどこの小説にもあるんだよ。
1/81

お話の始まりというのは

マッドサイエス=厨二ってよく言われる気がしますね。

ここは、エルスメノス王国。数多ある世界の中のそのひとつ。

かつては多くの植民地を持つ強国であったが、今はすっかり大人しくなり、科学の最先端として研究活動に力を入れている。

そして、その科学を影で引っ張っていたのが、王立の研究所、森羅万象研究所…またの名を、エレメント・ラボリティ。

名前を口にすることもはばかられる。

彼らは、技術の発達のためならば、手段を厭わなかった。

そう、例え、少女の身体を毟り取ってでも…。













が。





そのようなことはどうでもいいのだあ!!!



さて、エルスメノスの北西に、ビアンカという港町がある。

商業の中心地で、毎日多くの貿易船も行き来する。市場も常に賑わっており、また、町に張り巡らされた水路では、水遊びをする人も見受けられる。

元々ここには天然の川が流れていたのだが、町を作る際に整備したためこのようになった。

「あら、おはようスィエルちゃん。お仕事かしら?」

「おはようございます、お仕事です!」

「ご苦労さまねえ、頑張ってらっしゃい!」

賑わう市場を駆け抜ける少女。

水色の髪、水色の瞳、水色のワンピース。

彼女は水素。わかりやすく言えば、化身のようなものである。

彼女達の存在は、世界中で認識されている。

もちろん、特にビアンカでは知らない人はいない。

何故か。

ビアンカの近くに、名前のない小さな山がある。その山の頂上には、ある施設がある。

ギルド、Elements(えれめんつ)

ギルドというのは、今では殆どが潰されてしまったが、Elementsは事情が事情なので、今も残っている。

というのも、Elementsには、彼女のような元素が集まっている。元素たちの安全が、ビアンカによって公式に確保されているのだ。

とはいっても、元素にまだ人権は無い。

ビアンカの人々は元素を快く受け入れてい?が、すべての村や町がそう考えるとも限らない。

元素たちはその事について大して興味は示していないようだが。

そして、元素たちは無意味に集まっている訳では無い。

元素でないと解決出来ないような問題も世界にはあるだろう。そういったことから何気ないことまで、様々な依頼を集めているのだ。

そして、スィエルも現在、その依頼を受けている。

森や山に遮られた村や町を行き来する、エルスメノス鉄道。その鉄道の、ビアンカの駅。周りの建物と同じようにカラフルな粘土で作られた駅へと、走っていく。

その方向には、二人の少女が立っている。

「ちゃんと間に合ったわね。五分後の列車に乗るわ」

茶髪に青眼、赤ふち丸眼鏡のオウカ。酸素。

「隣町までだから、すぐ着くしー」

灰色の髪に黒い瞳、オフィショルとジーパンというラフな格好のシータス。炭素。

今日は、古くからの知り合いであるこの三人でお仕事なのだ。

向かう先は、海沿いを南に行った方にある、煉瓦の町フィスプ。

人権はなくとも、ちゃんとお金を払って乗車する。

元素たちはその事について余り興味は示していないようだが。

そうだ、そのようなことはどうでもよかろうなのだー!!

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