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雷は強力な悪魔と化すようです。  作者: 黒魔道士デビフ
season1「学園篇」
2/2

第1章「入学式」

魔法ーーーーそれは、この世界において最も恐ろしく輝いてるもの。

だが、魔法を使えるのは世界の人口の約1割程度の人間に過ぎない。

そして、魔法を使える人はそれぞれ、魔法使い、魔術師、魔導士、魔剣士、魔戦士…などと魔法を利用した職業についていくことが多い。

魔法というものは、才能がなければ一生使うことができないのである。

全く、生まれた時から決まっているとは皮肉なものだ。


ピンク色の桜の花びらが舞い散る。ああ、非常に新鮮だな。

春特有の現象である。

俺の名前は、黒咲雷花(くろさきらいか)だ。

魔導士・・・を目指しているものだ。

俺は、今日からこの魔法学園として有名なフェラーノ学園に入ることになる。

今日は、この学園の入学式。

ふ、胸がなるな。

背が小さく、歳は7つか8つっぽい感じの女の子や髭がモサモサ生えている中年のおっさん、など色々な人がこの学園に来ているようだ。

確かに、この学園は年齢制限がないためどんなに幼かろうと老けてようと構わないのだ。

すべては、才能の有無によって決まるのだから。

さて、そろそろ入学式の会場である物凄くでかいホールが見えてきた。

にしても、随分と歩いたがどんだけ広いんだこの学園・・・。


ホール内に入ってみては、恐ろしい人の数。ざっと数万人くらいはいるだろう。

席がたくさん用意されていて、特に指定席などはないので来た人から好きな席に座っていく。

俺が入った時には、もうほとんど後ろの方しか空いていなかった。

まあ、しょうがない。後ろの方で我慢してやろう。

と、後ろの方の空いている席適当に腰をかけた。


「あの、あなたも一人でこの学園に来たんですか?」


ふと、隣の席に座っていた同い年くらいの女の子に声をかけられた。

なんだ、しかもよく見たら結構可愛いレベルではないか。

ボンキュッボン!でスタイルも整っているし、顔も普通に可愛い顔をしている。

これは、天使が降臨してしまったのかもしれないな・・・。


「そんなに見てどうしたんです?あ、もしかして私に何か付いていますか?」

「あ、いや違うんだ。特に何も意味はないから気にしないでくれ。」


どうやら俺は天使の事をガン見しすぎていたようだ。はあ、天使って怖い。


「うん、俺も一人でこの学園に来たよ。「も」ってことは、君も一人?」

「はい、そうなんですよ!!よかった、私以外にも一人の人がいて。」


確かに周りを見渡してみると、俺たちみたいにあまり一人のやつは見当たらない。

それほど、一人で来るというのはあまりないことなのだろうか。


「あ、自己紹介が遅れました。私は、燐里ルカ(りざとるか)って言います。歳は今年で16歳になります!よろしくおねがいします!」

「おう、よろしくな。俺は、黒咲雷花だ。歳は、あんたと同じ今年で16になる。」


燐里ルカか。天使ルカとして覚えておこう。

恐らく、この学園に入ってある程度目立ってきたら間違いなくモてるであろうな。


「え~、皆様長らくお待たせいたしました。これより、フェラーノ学園入学式を始めさせていただきます。」


俺たちがお互いの自己紹介を終えたところで、今回の司会だと思われる人がアナウンスを行った。


「お、とうとう始まりましたね。果たして今年は一体どうなるんでしょうかね。」

「まあ、多くて三桁くらい残ってそうだな。」


この学園の入学式は、そこらへんの学校の入学が決まったものが参加する式ではない。

ここの入学式は別名、新入生選抜試験とも呼ばれるほどの試験なのである。

つまり、この入学式で魔法の才能が有るか無いかを見て、有るものは入学、無いものは入っても無いのに退学と追い返される。

先ほどにも言ったとおり、魔法が使えるのは世界の人口の約1割程度しかいないから、最初は数万人いたところで入学したものは、多くて数百人程度だ。


「では、まず本学園の学園長からご挨拶をいただきましょう。」


そこで、舞台に登場したのは見た目からして80~90歳くらいだと思われる老人だ。いかにも、髭がすごいですみたいな感じの見た目だ。


「フェラーノ学園、学園長のリブロ・フェラーノだ。今からお前らが何人残り、入学となるか楽しみだ。魔法というものは、素晴らしい。お前らに期待などしていないが、せいぜいがんばれよ。」


あれがこの学園の学園長か…。いかにも魔法に長けてるような雰囲気をかもし出しているな。


「え~、では早速これより入学試験を行います。各自指定されたブロックへ移動しなさい。」


と、司会が入学試験開始の合図を行った。


「黒咲さんは、どこのブロックです?」


俺は、自分の持っている入学カードに目をつけた。


「C-13、だな、俺は。燐里はどこのブロックなんだ?」

「私は、D-24ですね!黒咲さんとは、結構離れることになりますね。」


正直、また一人になるというのは心細いが・・・。まあ、一人には慣れているから別に問題はないだろう。


「そうだな、まあお互いに頑張ろうぜ、燐里。」

「はい、お互いに無事入学しましょうね!では、また後で~。」


と言い、燐里は去っていった。

燐里さん、そういうのはフラグっていうんですよね…。

まあ、俺も自分の指定されたブロックに向かうとしよう。

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