部活動記録001 〈ハートドロップ!〉
紅蘭高校。
ここら辺では一番サークル・部活活動に力を入れている珍しい高校で、その中で一番新しいサークルが、『ハートドロップ』なのだ。
僕、偽騰影は二年生でこのサークルの部長だ。
「助けてくださーい!」
そう言いながらドアを壊さんばかりの勢いで開けた少年がいた。
「・・・ど、どうぞ。こちらに座ってください。」
目を丸くしてしまった。
今回の依頼人は、同じ二年生の佐藤君で内容は最近、彼女がなんだか冷たいとのことだ。
とても触れてはいけない事のように思えた。だって彼からは嫉妬のオーラが見えるから。
「今回はどんなの?」
こいつは西木戸光。
彼女はいわゆるお嬢様系で頭も良くとても魅力的な女性だ。
周りからの評判も良く、だれからも好かれる完璧な女性なのだが・・・少々感情的になりやすく、一度スイッチが入ってしまうと性格が百八十度変わってしまい、まるでギャルになってしまうのだ。
・・・そして、俺の能力を初めて明かした人物だ。
十年前に僕はある日の記憶が丸々無くなって、その代わりにオーラが見えるようになった。
「今回は嫉妬。佐藤君には彼女がいるんだよね?」
「はい。高校最初の彼女で愛してます!」
と、立ち上がりながら声をあげた。
「なんかすごい熱を感じるんだけど・・・」
「あぁ、大事にしたいって気持ちの現れだ。いつくらいからそう思ったの?」
「だいたい十日くらい前からです。電話しても出てくれなかったり、話しかけてもそっけない態度で接してきたり。」
「それってもう別れたかったりしてるんじゃないの?」
「なら何で直接言わないんですか?絶対二股です!それ以外あり得ません!」
そういって出したお茶を飲み干し、バンバンとテーブルをたたいて暴れだした。
「落ち着いてくれ!頼むから落ち着いてくれ。これ以上部屋を荒らさないでくれ。」
「・・・すみません。」
そう言って椅子に座った。
椅子はひっくり返り、かばんの中身は全部出てしまっている。
さすがにこのままでは依頼どころではない。
ひとまずかたずけてから、
「経緯は大体わかりました。それで我々にどうしろと?」
そう言うと彼は身を乗り出して、
「彼女について詳しく調べてよ!」
その発言にて対して光が、
「私たちは探偵団じゃないの。相談相手の集団なの!そういう事は本人に直接聞いてよ!」
「光、落ち着け。依頼人に何言ってんだ。」
「だってそうでしょ!?幸せになる方法を一緒に考えるのが相談ってもんじゃない!」
確かにそうだ。言い返す言葉もなければ気持ちもない。
だが、依頼人を追い返すのはどう考えたって非常識にもほどがある。
「俺は別にいいぞ。そうしたら評判も上がっていくし。」
「んー、影がそういうならいいわよ。」
「ということは?」
「その依頼は『ハートドロップ』が引き受けます!」
あーあ、めんどくさいことを引き受けてしまった。
そして、僕たちのミッション【浮気?調査】
が始まった。]
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「まず何から片づけていく?」
「じゃあ私は、彼女の行動と評判を探っていくね。」
「ああ、任せた。なら俺は佐藤の噂を聞いてくる。」
もう、彼女のスイッチを切ろうかと思ったが、何となくやめた。
基本的に僕たちの方法は、オーラでどんなものなのかをある程度探る→事情を聴く→聞き込み&目視確認→解決!
まぁ普通すぎるが他と違うところはここからだ。
最後に『継続観察』
依頼人のその後を少しばかり確認させてもらっている。もちろん内緒で。
問題がないようだったら正式に依頼完了なのだか、もし、学校生活に支障があるようだったら、自分たちで解決できるならするのだができないようだったら当人たちに直接確認するが、手に負えないようなら生徒会やらなんやらの手を借りるつもりだが今まで一度もそんなケースは起きたことがない。
ときに光は・・・
「景子さん!ちょっといいですか?」
「どしたの、ひかりん?」
「えーっと、一のCの佐藤さんの彼女さんについて聞きたいのですが・・・」
「佐藤の彼女?聞いたことないよ?」
「えっ!」
「うん、ないよ。」
私はどういうことかさっぱりわからなかった。
「でもどうしてそんなこと聞くの?」
「部活の依頼でね。」
「そっか、じゃああんまり言わない方がいいよね、そんなつもりもないけど。」
「う、うん。そうしてくれますか?」
「もち、任せてよ。」
「うん、ありがとう。」
そういって私は景子と別れた後、いろんな人に聞きまわっても誰からも佐藤さんの情報を聞かなかった。
「いったいどういう事なんでしょうか?」
その頃の影は・・・
「おい、充。佐藤ってやつの噂って聞いたことある?」
「C組の佐藤か?」
「あぁ、何でもいいんだ。あるか?」
「いや~ないな。うん、ないぜ。」
「わかった。ありがとうな。」
「影、ちょっといいか?」
「なんだ、お前も依頼か?依頼ならまた今度にしてくれ。別の依頼中だ。」
「いや、違うんだ・・・」
「ならなんだ?」
「俺をサークルに入れてくんない?」
「・・・は?本気なのか?」
「うん、ダメだったか?」
「いや、いいんだが。お前サークル嫌いだったろ?」
「そうだったんだけど、なんかお前らが楽しそうだったから。」
「ん~・・・わかった。じゃあ、サークル届を明日もってこい。」
「サンキュー。なんか分かったら教えるはな。」
「ありがとな。」
「ところでさ、なんでお前って光っちと一緒にサークルやってるの?」
「サークルを作るように言ってくれたやつだから、かな?」
「他意はないのか?」
「当たり前だ。」
「へ~ならいいや。」
俺にはそれがどう意味か分からなかった。
特に収穫もなく部室に戻ったら光が、スイッチを切って座っていた。
「戻っていたのか。」
「それはどっちの意味ですか?スイッチが?聞き込みから?」
「後者だ。」
「私は力及ばずゼロでした。」
「そっちもだったか。」
「どういう事なんでしょうか?皆さん口をそろえて知らないっておっしゃるんですよ?」
「まったく同じだ・・・一体どういうことなんだ?気味が悪い。」
こんな状況になった訳が分からなく、その日は諦めて活動を終わりにした。
次の日、謎の解くカギを持つ救世主が現れた。
そいつの名は・・・・・・
「失礼しちゃいまーす!」
「依頼ですか?それならそこの名簿に必要事項を書いて待っててください。」
「影?光っちにまだ話してないの?」
「あぁ、すっかり忘れていた。あれは持ってきたよな?」
「もちのロン。これだろ?サークル届のことだろ?」
「んー、よし。これでいい。光、新しい仲間で同じクラスの青柳充だ。」
「よろしくね、光っち。」
「こちらこそよろしくお願いします、青柳さん。でも、影君?こういう大事なことはすぐ言ってください!」
彼女は怒りながら言ってるが、お嬢様モードで言われてもあまり怖くはない。
「すまない。昨日は色々あったからそれどこでなくつい忘れてしまったんだ。悪気はない。」
「・・・そうですね。」
なんだが機嫌が悪いな・・・なぜだ?
「で、その色々とは?」
「昨日聞いたことだ。」
「それなら情報があるぜ。」
「ほんとですか!?」
「本当か!」
僕たちは声をそろえた。
「声をそろえてどうしたんですか?まさか付き合ってたり?」
「する訳ないだろ。」
「否定してるのは影だけだよ?」
光はなぜか下を向いて赤くなっている。
「なぜ否定をしない?」
「た、ただ遅れただけです!」
そう言ってそっぽを向いてしまった。
「で、その情報とは?」
「あぁ、佐藤の彼女が女子のボスみたいなポジションにいるらしい。」
「だったら、考えられるのは色々あるが、二つくらいに絞れるな。」
空気ががらりと変わった。
そうすると最初に口を開いたのは光だった。
「口封じ、ですかね。」
空気が険悪になり、気分が悪くなりそうな雰囲気だ。 オーラでも見える。
嫌悪感、恐怖。この二つが全員の体を包んでいる。
「どんな凶悪な方法を使ったんだ?」
「お金か、暴力だね。それ以外ないっしょ。」
「どんな奴かわかるか?充?」
「いや、そこまでは調べがつけられなかった。ごめんな。」
「いえいえ、青柳さんは十分な働きをしてくれました。感謝しています。」
あと一歩のところで止まってしまった。
ここまで来たんだが、情報力を持っている充が止まってしまったらそれについて行っている俺たちも止まってしまうんだ。
だがここで、大きな分岐点が見えてくる。
「二股よりとんでもないことはないんでしょうか?」
光のこの言葉が一気に問題が解決までの道をつなげていった。
「どういうことだ、ひかり?」
「ただの浮気だったらここまで隠すことなのかってことっすか?」
「えぇ、どうにも引っかかって。」
「わかった!」
思わず口にしていた。
だって、ここまで気持ちいいことはないんだから!
「わかったぞ光、充!」
「わかったって、この依頼の謎がですか?」
「もちろんだ。」
そういってすぐさま飛び上がり扉を開けた。。
「待てよ影!」
行く場所はもうわかっている。そこに行けば彼女も、その
二股の相手もいるに違いない。
あとから光と充が焦って追いかけてきている。
目指すはこの町にある幽霊トンネル!
初めまして!るりはるです。
初投稿なんで、うまく文が書けてないと思います。そんなときは言ってくれればうれしいです。
自分はラブコメ以外マンガをあまり読まないんでいざ書くってなったときはラブコメ以外ないって即決になりました(笑)恥ずかしい話です。
友達とも話していても、基本的にバトル漫画のことぐらいしか話題に出ないのですごく困っていました。
でも、後輩にアニメ全般に詳しいのがいて当時の自分にとってどれだけの救いになったか、計り知れないです。
こんな日常が続くのも一瞬の時間で、もう終わってしまうのが悲しいです。
せめてここでその日常を再現できたらいいなと思っている新米作家です。
応援よろしくお願いします!




