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依頼

頑張ってちょっと長くした

予定より一日遅れで俺たちは王宮より出発した。

今度はもちろん徒歩である。

「俺としては最初は冒険者ギルドに登録してクエスト受けるという流れが王道だと思うのだが」

「そうだな、ギルドに登録してクエストをこなしつつ修行したほうが旅費も稼げて経験も多くつめるだろう」

エルカが頷きつつ補足してくれる、旅費のほとんどは国王に集るつもりだけどな、せいぜい贅沢な旅行をしてやるぜ。

と、俺が思わなくても、横を見ると着慣れない格好で少し動きが不自然なシルがいた。

俺が見ていることに気づくと軽く笑みを返してくる。

うん、絶対宿は王家御用達高級宿、部屋は最高級は確実だな。

そんなことを考えているとギルドにつき、両手に花を持った俺がギルドに入ると、むさい男どもの視線が一気に俺に集まる。

そのままカウンターに行くと、いかにも仕事ができますよという感じの眼鏡のお姉さんが出てきた。

「本日は冒険者ギルドにようこそ、どのようなご用件でしょうか」

顔を色を変えることなく淡々と事務的に告げられる、いつかこの表情を崩してやりたいなと思いつつ、

「俺と横の二人も含めて冒険者登録を行いたいのですが」

「わかりました、ではこちらの水晶に手を置いてください」

お姉さんが受付の下から人の頭より大きな水晶を取り出した。

俺がその上に手を置くと、水晶が軽く淡く光った。

「はい、結構です。これであなたのステータス、スキル、職業、レベルを読み取り冒険者としてのランクを算定いたします。当ギルドのシステム、ランク等につきましては後ほどカードができ次第改めて説明いたします。カードができるまで少し時間をいただきますのでのこりの方も読み取りをお願いいたします。出来上がりましたらお呼びいたしますので後ろにかけてお待ちください」

そう言われエルカ、シルと次々と水晶に触れ受付嬢さんが指示した待合カウンターのような場所に座る。

ほどなくして案の定一人のむさい男がやってくる。

「おいおい、ひょろい兄ちゃん、かわいこちゃん連れて冒険かい、こんなかわい…」

どうせ言いたいことは女をよこせだろうか、言い切る前に俺が洗脳魔術をかける。」


(お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。お前は外に出て町中をかけだしたくなる。)


男の目がトロンとなるとそのまま急に走り出すとギルドを出て行ってしまった。

「あら、今の方は私たちにご用事があったようですが走って行かれてどうしたのでしょうか」

お姫様が天然なボケをかましてるが、ギルドの中の多くの人々は今のやり取りを見ており今から起こるであろう事態を楽しもうとしただけに急に男が走り去り、唖然としていた。

「おい、お前が何かしたのか?」

エルカが小声で俺に問いかけてきたが、

「さぁ、急用でも思い出したんじゃないの」

俺は知らぬ存ぜぬで突きとおす。

するとすぐにさっきの受付嬢さんがこちらにやってきた。

「すみません、ギルドマスターがお呼びですので別室のほうにご案内いたします」

俺たちは素直に彼女の後についていく。

あの空気から抜け出せるナイスタイミング、ギルドマスターにはGJをおくりたい。

ギルドの奥の部屋に行くとそこにはひげを蓄えたおっさんが待っていた。

「これはこれはご機嫌麗しゅう、王女様、騎士団随一の剣の使い手エルカ殿、そして先日召喚された勇者殿、グランデ王国王都ギルドマスターのグナンですじゃ、どうぞお座りください」

俺たちのことはどうもすべて筒抜けらしい、

「先ほどはトラブルが起きそうであったが無事解決(・・)されたようで、何よりですじゃ」

俺が洗脳魔法を使ったのがばれてる、

(水晶で覗いていたがこの小僧、何か魔法を使ったようじゃが、むむ今も…)

やば、ばれた、どうやらこのおっさん、魔法感知能力が高いっぽい、鑑定とかしたかったが、少なくともこの人の前じゃ控えたほうがいいな、残念。

「さて、勇者殿が登録に来られたということは修行目的ですかな」

魔法を使ったことを察知して、俺への視線をやや強めつめてきた。

「そうです、私は勇者としては非力なので修行をして力を積み魔王討伐に挑みたいと考えております」

俺の言葉にうんうん、目の前のおっさんがうなずくきつつ、受付嬢さんが指した出した資料を見て、

「そうじゃな、勇者としてはちょっと非力じゃな、でもみな総じて勇者は成長が早い、ぜひともグランデ国の勇者として頑張ってもらいたいよの」

俺はその言葉の中の’グランデ国の’というワードが気になった。

「グランデ国の?ということは他の国にも?」

その問いにおっさんは少し驚いたように俺の横の二人を見た。、

「すまん、まだ説明していなかったな、ジンは我国、グランデ王国の勇者となる」

エルカが若干すまなさそうに説明すると、

「絶対ではありませんが、王家というのは勇者が召喚できる血筋を指します。なので他の国も召喚されていることもあります」

そうシルが補足して、視線をおっさんにもどすと、

「儂からあまり他国の情勢のことは深くは言えんが、隣のルミア法国が数年前勇者を召喚したらしい、ほかの諸国もうわさは聞くがどこも目立った活躍は聞かん」

国の勇者ということはやっぱり戦争の道具扱いだよなぁ、と改めての事実にちょっと気持ちが落ちてしまう。

「わかりました。グランデ国の勇者として名をとどろかせたいと思います」

と心にもないことを言ってみる。

エルカは当たり前だといわんばかりにうなずき、シルは嬉しそうに横でほほ笑んでいた。

「では、ギルドカードを進呈しよう、王女様と勇者殿の職業は魔法使いと剣士にしてある、カードは対外的に見せることもある、見られて面倒ごとに巻き込まれるのは避けたいじゃろ」

このおっさん、気が利くなと心の中で感謝しつつありがたくカードを受け取った。

「ギルドからはわかるからあまり便宜は図れないが何かあったらいつでも頼ってほしい、そして、良かったら最初のクエストにこれはいかがかな」

そう言い一つの依頼書を出してきた。


====================================

クエスト~ゴブリン討伐~

ギルドランク:D

内容:王都近くの森、メメナの森のゴブリンを討伐してください。

討伐対象:ゴブリン(最低5匹最大20匹)

報酬:1500G(5匹以降1匹ごとに300G、最大6000G)

====================================


「勇者殿の今のギルドランクDで常時出している依頼じゃ、エルカ殿には申し訳ないが、新人の小手慣らしとしてはちょうどよいじゃろう」

おっさんがそう言い、俺はエルカの様子をうかがうと、

「ええ、これなら勇者殿のいい修行になる、最悪何かあっても私が対処してしまえばいいしな」

ということで俺の異世界初のクエストが決まった、これまた定番ゴブリン討伐だ。

その後受付嬢さんにギルドの説明を聞き、クエストの受理をしてもらい、初討伐に出かける。

王都の門を出る際、ギルドカードを提示すると、すんなりと兵士たちはとてもきれいな敬礼で送り出してくれた。

シルの顔をちょこちょこ窺っていたが、すんなり通してくれたということは王宮のほうからなにがしかの通達があったのだろう。

門を出る際、王都の外壁の内側を走るむさい野郎が見えたような気がするが気のせいだと思う。


洗脳魔法さん便利すぎる(文字数も稼げる…)

一応簡単なことしか命令できないというつもりではいます。



~冒険者ギルドの概要~

冒険者ギルドは世界中にあります。

ギルドはあくまでも中立でどこの国にも属してません。

所属員はギルドランクにより管理されており、受けれるクエストはギルドランクにより決まります。

基本的に自分のランクのクエストまでしか受けられません。

ランクは現在のランクのクエストを20個完了するとランクアップ資格が受け取れ、ギルドの指定する試験を突破することで昇級します。

ランクはSS、S、A、B、C、D、Eに分かれています。

ランクが上がればギルドよりいろいろな特典を受け取れます。

ギルドカードは再発行には3000Gかかりますので無くさないでください。

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