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訓練場

「おりゃ、おっと、それっ」

訓練場に連行され練習用の模造刀を振らされる。

「筋はいい、剣筋もきれいなのだが、実践では使えんな」

俺が剣を振る横でそれを腕を組みながら見つめるエルカは微妙な顔をしていた。

「それだけ使えるなら武技も使えるだろ、スラッシュと唱えて振ってみろ」

言われた通りに振ると、鋭い剣戟が飛んだ。

「うむ、まさに見本というべき出来だが、そこの人形に撃ってみろ」

エルカが指差した訓練場の端にある鎧を着た木偶人形に向かって剣を振ってみる。


’カラン’


飛んで行った剣戟が当たると金づちで軽く叩いたような音がした。

「やはり、見た目と違って威力が伴っていない、私がするとっ」

そう言いエルカが腰の剣を抜き、剣戟を飛ばした。

飛んで行った剣戟は人形に当たると大きな音とともに鎧に深い切込みが入る。

その光景に俺は言葉を失う。

「このように鍛錬すると鉄をも切り裂く、とりあえず今日は普通に切って鉄に切込みが入るようになるまで特訓だ」

誇らしげに言いつつエルカは腰に剣をしまった。

俺は人形に近づいてそれが来ている鎧に剣を打ち込む。


’キン、キン、キン’


何度打ち込んでも鎧は剣をはじき返すだけで傷すらつけられない。




かれこれ一時間くらい振り続けているがかすり傷はつけられるものの深い傷は一向に入れられない。

というか一向に疲れを感じないのはスキルのおかげだろうか。

ただ一心不乱に振り続ける。

その横ではいつの間にか王女様とエルカがお茶をしつつ俺を眺めていた。

視線を送ると王女様はにこやかに手を振ってくれるが、すぐにエルカから「さぼるな」と檄が飛ぶ。

いい加減飽きてきた。

段々と振りが適当にそして怒りが乗ってくる。

「なんで、切れないんだよ、この、この、この」

そしてイライラが最高潮に達した。

「この野郎!!!!!!!!!!」

それは今までで一番鋭い一撃であった。

轟音とすさまじい剣劇が飛び至近距離で当たった鎧は切り裂かれ粉々になり、それだけであればよかったのだが振りぬいた先を見ると訓練場の壁が吹き飛んでいた。

さすがのその光景に王女様もエルカも目が点になり口をあんぐりと開けて、固まっている。

やばい、ごまかさないといけない、俺の前から壁に向かって地面がえぐれてているが、ごまかすしかない。

そうだ、洗脳魔法を使えばいいはずだ、二人を洗脳してしまえばすべて丸く収まる。

いつの間にか俺を見て固まっている二人に心の中で洗脳魔法と強く念じて、洗脳魔法をかけてみる。


”壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。壁は勝手に壊れた。”


ぶっつけ本番でしかも持っているか分らず使ってみたが二人の目がとろんとしたところを見ると何かしらの効果があったようだ。

2人のそばまで行き声をかけると、

「あれ、私は、そ、そうだ、壁がいきなり爆発して」

まるで止まっていた時間が動き出したかのように2人は慌てふためき始め、と同時に音を聞きつけた兵士たちが現れ始めた。

現状洗脳魔法は成功したようで、その後の事情聴取も壁が勝手に壊れたとの一点張りであった。

この騒動のおかげで今日は訓練終了となった。

俺の能力に関してもっと検証する必要があると痛感させられる一日だった。


ちょっと行き当たりばったりだったのでプロットらしきものを書いてみた。

過去の分を書き直すかも。

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