9 馬のスイッチ
読んでくださってありがとうございます。今日のは本当に日記みたいです(笑)。
よくわからない馬のスイッチ。
馬によって個々に動くためのスイッチの場所や押し加減が違います(暗喩)。動かなかった馬の上で、ほんの少し足をずらして指示を出した途端にスッと動くときもあります。馬によって違うので、馬場馬術の格好の良さを別にするなら、その位置を把握する必要があります。
今回は乗っていた時のふとしたことなんですが。
嫌な場所(お腹の横の部分です)で行けと支持を出すと跳ねることもあります。大体決まった馬が決まった行動をするので、予備知識さえいれておけばそう怖いことはありません。
とても動きの硬い馬がいます。一時よく触っていたこともあり、乗っていいらしいというので勢い勇んで連れてきました。
首を触ると凝り過ぎて冷たくなっている部分があります。肩こりのひどい人ならわかるとおもうのですが、凝り過ぎると血行が悪くて本当に冷たいんですよ。自分の掌で温めてしまうほど(凝り症の私です)。
「ありゃ~。これはやばそうな凝りだわ」
勝手な思い込みかもしれませんが、痛かったりコリが酷いときって人間も身体を庇ったり、過剰反応してしまうじゃないですか。馬にもそれがあると思います。なので、少し時間をとって、その場所の血のめぐりがよくなるようにリンパマッサージのようなことをしています(もちろんしなくていいです)。
そして、乗るための準備をして乗りはじめました。凝っている首を伸ばす運動をメインにしようとあれこれとやっていると、とても初心者クラスの馬とは思えないほどのいい手ごたえみたいなものが出てきました。
「よし、もうちょっと欲張ってみよう!」
最近の自分の目標は、出来るところから一歩欲張った運動をすることです。で、ハミを掛けて譲ってくれるまで一周くらいしていたら、動けなくなったようです。
もうちょっと欲張るというは、ここで譲らないまま動かすことなんですが(本当に素人ライダーなので、笑える程度の頑張りなんですよ)、持っていた長鞭をお尻にペン! と入れたら、思ったより反応が大きく跳ねました。ここで負けたらそこまでなので、もう一度ペン! と入れますと、もう一度跳ねた後、とてもいい歩様でゆっくりいい感じで走り始めました。
「あら、歩様がよすぎでは。。。」
『頑張ってます!』
さっきまでとは大違いのいい歩様。これは・・・・・・、スイッチいれちゃった?
少し焦りながら軽くハミを引きます・・・・・・が、止まりません。
『頑張ってます!』
ひたすら真面目に走る(暴走ではなく、いいスピードいい反動)彼の上で、これはどうするべきかと考え、手綱を緩める限り緩めましたが、『頑張ってます!』は止まりません。手綱を引くとハミにかからないか(暴走)心配だったのです。
「よ、よし! いい感じだ。終わろうかな」
演技しながら、肩をポンポンと叩くと(褒める行動)、『頑張ってます!』は止まりました。
『おれ、がんばった~!』
リラックスしていて、とても満足げなのですが、彼が出るのは初心者のレッスン。このままではヤバいかもしれないと思ったので、若手の指導員に乗ってもらうことにしました。
彼は、指導員が付けた足の反対方向にスススーと横脚をします。
なんていい反応でしょう。脚が長い(サラブレッド比)彼の斜め横脚は(前脚をクロスしながら歩くことです←いい加減な説明です)とても見栄えもよく、歩様はまるで馬場馬術のパッサージュ。前脚を高い位置に上げて歩く(正確には全然違います)彼は、最後にはとてもいい詰まった小股の駈歩をして、長いこと乗ってもらって戻ってきました。
うん、乗ってもらって良かった! そして彼に乗るときは長鞭は止めよう。正直指導員が乗っているのをみて、自分が乗ってられるとは思えないほどの動きだと思いました。
ちょっと欲張り過ぎたのかな? と反省。
馬のスイッチは見極めてから押しましょう。
では、『バイバイヒヒーン』。