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年末の反省

こんにちは。寒い日が続いておりますが、皆さまお元気でしょうか。私は元気に30日まで馬に乗っておりました。今、少し後悔しながら大掃除の残りと、おせちを作っております。良いお年を。

 さて、今年もお世話になりました。


 ということで、一年の馬総括をしたいと思います。ええ、日記に締めくくりは必要ですね。暇だから書いているわけではありませんよ、ええ、一時間半ほど馬を待っているだけです。


 あまり変わり映えのしない一年といえば、そうでした。T君に乗って、H君に乗って、ああ今年はG君も始めました。


人間の子供が親の思う道を進んでくれないのと同じで、馬もこうなってほしいなと願う通りにはいってくれません。


 H君は、夏からずっと指導員が乗らなくても大丈夫だったのに、突然崩れてしまいました。まず、背中の騎甲が痩せてきたんです。と同時に機嫌が悪くなりはじめました。馬装をしていても耳を伏せるなんてことなかったんですけどね。レッスンでも駈歩がでなくなってきました。私が乗ると普通に出るので、理由がわからなかったのですが。どうやら伸びてしまっていたようです。ちょうどそのころ、馬銜に出したまま脚を使い前に大きく動かす練習をしていたのですが、それで伸びたのかな? と思わないでもないですが、よくわからなかったです。

 指導員にお願いして、何度も乗ってくれるように言ったのですが、中々機会に恵まれず、三週間くらい経ってからでしょうか。乗ってもらえたのは。

 

 何度も書いていますが、指導員が乗ると馬は本当に変わります。自分が乗るのが嫌になるくらいです。

 指導員に乗ってもらって次の次の日に馬装したんですけど、騎甲が・・・・・・マシになってました。それでも細いんですけど、これならまぁ許容範囲と思ってるくらいに。


 ・・・・・・一日乗っただけなのに・・・・・・切ない・・・・・・。


 H君は、やはり定期的に乗ってもらわないとだめだなと、思いました。騎甲の周りの筋肉が戻ったの同時に機嫌の悪さも治りました・・・・・・。駈歩が出にくいのは同じようですが、まぁそれは騎乗者の力も大きいので何とも判断はつきませんでした。


 G君は、六月から調教メンバーに入りました。十二月から二期目です。


 この子は、指導員が障害をしているのですが、時折ペガサスに変身します。三倍くらいに見えます。うん、それをみると怯んでしまって、私の心のエアバックは開きっぱなしです。そして、怖くてすごく大人しく乗っています。緊張しすぎて、いつもちょっとしか乗らないのに疲れてしまいます。もう少し我をだしてリラックスして乗りたいのですが、早く心のエアバックをしまえる日が来るように願っております←他力本願ぽい。


 そしてT君。今年はいつもより乗らなかったです。T君の成長としては我儘が減りました。全然やらないとは言えませんが。だから、行けば毎日乗っていたのに、今は週三くらいでしょうか。


 すごく調子よく部内競技会にも出ていたのですが、私が違う馬で落馬したしばらく後、T君が元気いいからと乗ってもらった指導員で大暴れしたのを見たんですよ。心に亀裂の入っていた私のモチベーションが見事破裂。


 T君に本気で怒れなくなったんです。そうなると、T君の勝ちです。鞭のしなりがなくなり、拍車がつけれないまま乗っていると、『俺のほうが上なんじゃない?』と気付きます。弱っている私の自由になるほど、楽な馬ではないのです。


 それに競技会が近づくと私の焦りや気合が伝わるのかテンションが高い元気な馬になってきます。怖い私にはそれがまた恐ろしく、ごまかすように調馬索をやっていました。これがまた凄いいい出来の調馬索で・・・・・・。何故この動きが乗って出来ないのかと悲しくもあり、悔しくもあり。


 一月以上かかりましたが、やっと心から湧き上がる恐怖心が収まり、鞭がしなり拍車を付けて乗れるようになりました。そうするとT君もいい感じになってきます。本当にあの子は鏡だなって思います。

 馬銜にも敏感だし、脚にも敏感、バランスにも敏感で人間の機微にも敏感です。勿論敏感だからといって、乗れないわけではないのです。中華鍋を振るごとく腕をゆすっても、バランスが悪い人間が乗っていてもそれなりにこなせるようになってきました。だからレッスンではよくなってきたんですけどね。でも、その腕を指を脚を繊細に注意深く使うことで確実に違う動きになっていくのです。


 自分の正解を馬が教えてくれる。


 私の指示はほかの馬に乗っていたらそれほど強いとは言われないのですが、T君に乗っていたら強いのです。馬銜にかかるテンションを同じに。馬体は真っすぐ。すぐに緊張するので(駈歩が得意なのはそのせいです)それをさせないまま如何に前に出していくか。それが来年の課題かなと思っています。


 今年も沢山の馬とふれあいました。もう一度乗りたい馬、出来れば乗りたくない馬。来年も楽しく怪我なくお馬さんに乗りたいなと思います。

 日記にお付き合い下さってありがとうございます。来年は、皆様にも素敵ないい年でありますように、願っております。              東雲 さち

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