H君の馬銜受け
こんにちは。暑かったり寒かったり、皆さまお身体は大丈夫ですか? 私は何とか夏バテを回復してきました。そろそろ足の先が冷たくて、眠れないほどですが、何かいいアイテムないですかね?
やってきました秋です。秋、大好きな季節です。食べ物もおいしいし、暑くないし!
秋になると馬も元気になってきます。いいことです。
でもやっぱり季節の変り目なので、人間も馬も体温調節が難しいです。私は、朝のいでたちは夏のアンダー(夏でも長袖ハイネックは外のスポーツなので必需です)の上に半袖、その上にウィンドブレーカーもしくはベスト、両方を着る時もあります。それを一枚一枚脱いでいき、夕方にむけて脱いだものを着ていくことになります。季節感なさすぎです。
人間はそれでも着たり脱いだりができるのでいいのですが、残念なことに馬はそれほど脱ぎ着はできません。薄馬衣、厚馬衣はありますが、乗った人が忘れれば着ていなかったりします。ええ、もちろん馬は自分の毛があります。夏は短く、冬は長くなります。
でもこれは、脱ぎ着できないんですよね(当たり前ですが)。だから、生えちゃうと結構大変です。障害で頑張っている馬達は、凄い運動量なんですよ。だから、終わった後にそんなクマさんのようなモコモコだと汗で全身びっちょり。しかも乾かないんです。そのまま寒くなると風邪ひいちゃいますよね。
だから冬でも毛刈りされることがあります。そして、厚馬衣を着せます。
夏でも冬毛を生やしちゃう子もいます。遺伝的に何故か毛を生やすとモコモコの子もいるのですが、体調が悪いと身体を護ろうとして、モコモコになることが多いようです。歳のいった馬は結構モコモコですね。
私の大好きなT君も夏場にモコモコになって毛刈りされたことがあります。H君は毛刈りはされてませんでしたが、気になり始めた頃、ちょっと毛深かったです。今はどちらもモコモコじゃないですけど、なり始めたらドキドキします。
さて、日記ですよ。これはエッセイと言う名の日記ですからね。
最近というか半年くらいT君がいい感じになってきてます。まぁやらかすこともあるんですけど、その頻度が激減。体調が悪くなると真面目に見えるT君なので、心配は心配なんですけどね。
そして! H君、こちらは昨日初めて、ハミがとれました。とれる=馬銜受け出来るです。いや、いつもいいますが、私のクラスの馬銜受けですから、勘違いは禁物ですよ。セントジョージ出れるとか(それどころか普通の経路も回れないくらいなので)そんなことは言ってませんからね。
久しぶりに角馬場が空いていたものですから、試しにA2経路まわってみたんですよ、H君で。前に試してみようとしたら、蹄跡から中央線に真っすぐ進めなかったんですよ。もうびっくりしました。まだ馬でなくダチョウの頃でした・・・・・・(馬の首というよりダチョウの首のような感じになってたんです、H君)。
見た目は最近馬になってきてるかなと思ってたんですけど、鏡をみて確信しました。私が思ってたより馬でした。大きいから結構格好いいです。
何故、ダチョウの頃、中央線に進めなかったかというと、H君は大きくて歩幅が広い。そしてダチョウなものですから馬銜は全くとれてませんでした。つまりH君のスピードだと短蹄跡20メートルの半分では円周が大きすぎて回れなかったんですね。
多分、回った時もちょっとオーバー気味でしたが、修正可能な程度。結構適当に周った上に距離が長かった。20×60。初心者用と言われているA2は20×40なんです。20メートルを侮るなかれ・・・・・・(侮っていた私が言うのもなんですが)。めちゃしんどかったです。途中から適当な場所で切ってみるほど長かった・・・・・・。
その分、三湾曲は楽でしたが。
慣れていないこともあるのですが、こうして乗り比べてみると、T君の乗りやすいこと。前進気勢のあまりないT君は、前に出すのが最大の課題なんですけど、H君は真反対。あっという間に(スピードが出過ぎてて)地点が過ぎていくという・・・・・・。そして馬銜も受けたのは瞬間瞬間で、ずっと受けているわけではないので、修正が大変なのと、正反撞で座ってるのが大変、なのにちゃんと座らないと伸びる・・・・・・という苦行でした。
ええ、今日は整骨院に行ってきました。股関節あたりがじんわり痺れそうな痛みがあってですね。筋肉がカチコチだと言われましたよ。
私はよく、経路を周ってもなぁという人とお話しするときに、言うんですけど。
自分と馬がどれだけのことが出来るか、出来ないか、とてもよくわかるよと言って勧めます。漫然とレッスンに出ていても、先生の言うところを直して、この馬は良かったとか悪かったとかそれだけです。もちろん、それでもいいんです。楽しく時間を過ごせたら、一番いいことなんです。
でも私は欲深いから、どうせなら馬が楽しいって思えるように邪魔をせずに乗れるようになりたい。背中が痛いという馬がいたら、痛くなくなるように乗りたい。指導員によっては、馬が整体されたようになるんです。動きにくかった場所がちゃんと動いて、斜めになっていた身体が真っすぐになって。
そんな風になりたいって、多分皆思っているんじゃないのかな? なら、自分の出来ない事を知るって大事なことだよなと思うのです。
ええ、H君の出来ない事、私の出来ないことがすごくよくわかりました。
そして、経路を周り終えた後に、軽く乗っていたのですが、初めて馬銜から逃げずにしかもゆっくり走れるようになっていたのです。ええ、H君は一生懸命でないと速歩出来ない子なのに。首に力をいれないと走れなかったのに。
私にはまだまだ経験が足りないので、何故そうなったのか全くわかりません。普通の馬なら出来るゆっくり走ることが何故出来ないのかもわからないのです。てっきり身体が大きくて歩幅がでかいだけだと思っていたのですが、そうじゃないようです。
今回出来たから次また出来るとは限りませんが、この冬、頑張ってみようと思います。