夏がやってきました
こんにちは。お久しぶりです。読んでくださってありがとうございます。
さて、遂に夏がやってきました。全然嬉しくないです。馬乗りと馬にとっては、夏場は地獄です。
何故に地獄かといいますと、元々私たちが乗っている馬は大陸の結構寒い地域に生息している動物だったのです。北海道の雪の雪原を群れでジッとしている馬達を見たことがあるでしょうか。よく死なないものだと思いますが、馬は零下でも生きていける動物なんですよ。
乗馬クラブの馬は、寒風吹きすさぶだけで風邪を引いてしまいますけどね。まぁ、それは場所や環境のせいでしょう。体毛を生やさないことには、やはり寒い。
ああ、寒さを求めているのか、どうしても暑いという文字を書きたくない。書かなくても暑いんですけどね。
そろそろ、私の大好きなT君は、暑さに負けて毛が抜けてきました。暑いと汗を掻く。汗のせいか熱さのせいかわかりませんが、蕁麻疹が出来る。ハゲる・・・・・・。蕁麻疹を掻く、ばい菌が傷口に侵入。抵抗力が弱いので、皮膚が負ける。傷液が出て、さらにハゲる。
去年のT君は、夏場には乗れなくなりました。クラブでは、そんな馬が三頭ほど出ました。T君、今年は頑張ろうねと、餌も変えたり、お薬ももらっているのですが、やはりハゲてきました。
私の馬ではないのです。だから涼しいところへやってやれとか、ゆっくり静養させてやれとかは言えないのです。
がんばろう、T君。
さて、そしてT君との馬銜受け。形になってきました。この前、『馬銜受けの闇』という恐ろしいものを書いたのを覚えていますでしょうか。ええ、嘘です。恐ろしくないです。私にとっては恐ろしかったのですが、どうやら少し明るい光が見えてきました。半年で、これは思っていた以上の速さです。
いや、恐ろしいといえば、恐ろしいのですよ。だって、半年前と違うことといえば、私が力を抜けるようになったということと、拳をゆっくり使えるようになったことだけ。それに半年って、結構凄くないですか?
ずっと言われていたんです。「譲って上げて」と。譲るとは拳のことです。緩めて上げるということなんですけど。それがわからなかった。駈歩するのに力はいらないんです。バランスだけでいい←馬によります。手伝って上げて、後は任せる。それが出来なかった。
今だって、それをするのに一時間以上かかります。その任せることのできる体勢にもってくるために。
それでも少しづつ馬も覚えて、自分も試行錯誤が減るので、時間は短縮していきます。目指せ三十分以内。でないと、本番が終わってしまうよ、T君。
私が出ている部内競技会は、本番の前に待機馬場というところで三十分の練習が出来ます。それも色々ありまして、本番前に頑張りすぎると本番では馬も人も疲れ切って本当の力が出せないとか、冬場はともかく夏場は熱中症になってしまうという危険もあります。
これは言ってはいけないことなのですが、仕上げてくれる指導員によって出来上がりが違うとかね。まぁ、色々あります。
だから、出来れば自分で仕上げて(仕上がったか仕上がっていないかわかるのがいい)本番に持っていきたい。でも自分で仕上げると、出来は今一。そりゃそうだ。
それをなんとかするのが日々の練習なのだなぁと思うのです。
本番で出せる実力は、よくて70%。下手したら50%です。気持ちは120%なんですけどね。終わったら手が震えていることがありますよ。
夏場の馬場は、本当に地獄。でも相棒がいれば、何とかクラブに向かえるから不思議なものです。