16 馬との相性
こんにちは。いつも読んでくださってありがとうございます。
相性。
人間だってあります、相性のいい悪いって。馬だってあるんです。
決して上手じゃない人間(まだ鞍数が浅い)、難しいと言われている馬。
それがピッタンコくることもあるのです。
いつも走りにくそうな馬が、伸び伸び走っている。いつも止まる馬が、止まらない。いつも音を拾って勝手に走って行く馬が、のんびりしている――。
不思議だなぁと思うのですが、結構そういう事があって、そういう組み合わせがぴったりくると本当に幸せだなと思うのです。
だって、まるで自分の相棒みたいじゃないですか。
本当に上手いライダーというのは、馬に合わせて乗ってあげられる人のことなんだと思うんですよ。これは、競技とかそういうのを目指している人や馬のことじゃなくてね。普通に楽しく馬が機嫌よく走っているという状況においてなんですが。
馬に合わせてあげられる人は、どの仔に乗っても大体乗りこなせるし、馬も楽しそうなんですよね。
そして、やはりその反対の人もいるわけで・・・・・・。
『今、行けっていうたやん!』
足で合図しながら、手綱をきつくもってしまう。段階的に我慢させることはありますが、それじゃ馬にはわからないですね。進めと、止まれの合図が一緒にきているんですから。半減脚という同じ動作もあるのですが、破たんした状態の場合です。
『駈歩って言うたのに・・・・・・』
態勢を崩してしまって、着いていけない・・・・・・。
馬は段々機嫌が悪くなってきます。イライラしているのが、見ていてもわかるくらいです。
『もお! どないせえちゅーねん!』
馬は走って行きました・・・・・・。
馬は動かなくなりました・・・・・・。
馬は跳ねて落としてしまいました・・・・・・。
そんなバッドエンドがスクロールされる事態に陥ります。
そして、そんな人に限って、「あの馬変やねん」というからすごいものです。前向きというか、プライドが高いというか、いい加減気付いてほしいこともよくあります。
上手な人というのは、準備段階がわかっている人でしょうね。そろそろ、次の運動に移ろうかということなんですが、準備が終わっていない場合は一時間だって常歩しているのが本当はいいらしいです。まぁ人間がしんどいですけどね、常歩一時間は・・・・・・。
馬が気持ちよくお仕事できるのが、一番いいことだなぁと思うわけです。
ええ、今日はいい日でした。それだけのことです。
では、『バイバイヒヒーン』。
正確にいうと昨日なのですが、昨日はいい日でした。雨でしたが、楽しかったので、楽しかったという報告です(笑)。