15 馬銜受けの闇へようこそ
こんにちは。今日の話は、ここ最近の自身の壁についてです。面白くもないとは思いますが、読んでくださる方がいて嬉しいです。ありがとうございます。
もうやめてしまった友達がくれた言葉です。
「自転車と同じような速さなんだから・・・・・・」
私はすごく怖がりで、勿論ジェットコースターも駄目ですし、バイクとかも乗るつもりはありませんし、車は乗るものの高速道路も全く乗れないです。
馬の速さが怖いと言った私に、彼女はそう言いました。
確かに・・・・・・。自転車なら怖くないね。
当時の私たちのレッスンはラチと呼ばれる囲いの中で、普段乗る自転車の速さよりももっと遅い速度で走っていました。たまに馬に走られることがあるのですが、それも自転車程度の速度です。駈歩だってそんなものです。
流石に今はそれ以上の速度で走ることもできますけど、やはり怖がりの私は詰めた駈歩をしてしまいます。詰めれば、馬はゆっくり走ってくれるんですよ。
ただ速い乗り物に乗りたいならバイクに乗ればいいわけで。何が楽しいといえば、馬が気持ちよさそうに走ってくれたり、人馬一体になったような気持になることじゃないでしょうか。
「走っていく馬が怖い」
そう思っていたのに。
「もっと走って欲しい」
願うようになった私。
ええ、何が言いたいかというと・・・・・・、走ってくれないんです。
多分、今の自分のバランスが崩れているとか馬に伝わっていないとかそんなものなんですけどね。
軽く走るようになった→詰めて走るようになった→よし、どうだ?
=重い馬が出来上がりました・・・・・・。
おかしい・・・・・・。
私の仕上げ具合に自分で疑問符が浮かびます。
軽い馬というのは、軽い扶助で動く馬のことです。軽い馬というのは、物音にびっくりして走っていってしまったりするので、ちょっと危険ですが、扶助が少なくてすむので、自分の姿勢を気にしたりコンタクトに集中できます。
では、重い馬とは?
私が仕上げてしまった重い馬は、もはや脚の合図など気付いていません。前に動いてはいるもののいっそその場で速歩かと思うほど前に進みません。副扶助である鞭も思うような効果が得られません。多分横で交通事故が起きても走っていかないだろう安定感です。
必死に走らせているので自分の姿勢など二の次です。
ああっ、何てことだ、壁にぶち当たってしまった!
がっくりと肩を落とす私に同じレッスンを受ける友達が言いました。
「ようこそ、馬銜受けの闇の中へ・・・・・・」
闇? 闇ですか? 壁じゃないの?
「もうね、長いわ。私が闇の中に入ってからは」
素人ライダーの憧れ、馬銜受け。馬の首が曲がっているだけじゃダメなのです。ええ、進む度に「これが本当の馬銜受けか」と衝撃を受けてきました。まるで玉ねぎのように剥いても剥いても芯にはたどりつかないのです。
今の時点の玉ねぎですが、まだまだ奥は深いと思います。
初心者の頃は、ハミを銜えている馬が力を抜いただけで馬銜受け出来たと思っていました。次は、馬の首が曲がり、額が垂直になっていれば馬銜受けだと思っていました。
ええ、それは全部当たっているのです。一部分なだけで。どうやら次の馬銜受けがきましたよ。
馬の背中が繋がって(もはや意味不明だと思われます)、馬銜に乗り、後肢が踏み込みそれを馬銜(もしくは自身の拳)で受け止めるとかだそうです・・・・・・。
今ね、馬の背中を繋げようとしていて、馬銜に乗ってきている中途半端なところらしいのです。後肢までいってないから繋がりきらずに、前に出れない状態だと言われました。
重い馬はこの辺で出来上がるようですよ。
ええ、きっとそれもクリアーしたら次の状態が来るのでしょう。
それでも、大好きな馬とだったら、頑張ってみようと努力できます。
クリスマスのプレゼントに何が欲しいかと聞かれたら、体幹、もしくは筋肉と言いたいです。サンタさん、待ってます。
では、『バイバイヒヒーン』。
うおおおお。私の筋肉、10年もなにしてんじゃー! と思わないでもないです。
指導員に言われるように筋肉が動いてくれないのですよ。とりあえず、胡桃でも買ってこよう!(笑)。