部屋を片づけようと思ったきっかけ
独身三十代、
実家暮らし、
非正規雇用、
貯金なし、
万年ダイエッター、
結婚予定なし、
というか恋愛に興味なし。
……典型的なダメ女ですはじめまして。
とにかく子どもの頃から片づけというものが苦手でした。
父はわりと綺麗好きなのですが、母がとにかくなんでもとっておく、いわゆる「もったいない世代」で、我が家は常に物だらけ。
どう見ても使い道ないでしょう? というものまでとっておくため我が家は物に溢れています。
だから部屋がモノで埋め尽くされていても、べつになんとも思わなかったのです。
……はい、言い訳です。すみません。
本音を言いますと、
収集癖があって、熱しやすく冷めやすい性格。
というものが汚部屋を作り上げた大きな理由だと思われます。
実家での唯一の城である私の自室(8畳)は現在床が見えない状況です。
机の上のパソコンの前にも物が置かれているので、どう頑張っても使うことができず、一年くらい起動させていません。現在リビングにある家族用のパソコンでこの文章を打ってます。
あまりの惨状に写真でお見せできないのが残念でなりません。
簡単に言いますと、自主規制、もしくはモザイクがかかる感じには汚いと思ってください。
もっとわかりやすく言いますと、テレビなどでときどき取り上げられる「片づけられない女」とか「汚部屋」の映像が私の自室だと思っていただければよいかと。
ですが私個人としては、これじゃダメでしょ?
と、常日頃から思うことはありました。
一応、常識(というか羞恥心)はかろうじてあったのです。
だから、家に人が来るときはとにかく物を片付けて最低限床が見えるようにはしたし(でも代わりに箪笥や棚が物でぎっちぎちになる)、
定期的に物を捨てることはしていました(その後収集癖が発揮されてあっという間に元に戻る)。
部屋には常に物があふれ、そしてそれが普通だと思っていたがゆえに危機感もなく、三十数年を生きてきました。
しかし、ある日唐突に思ったのです。
これダメ女まっしぐらじゃん。
と。
……はい、イマサラですね、すみません。
でも部屋に物があふれているのが普通だと思っていた私が、これじゃあダメだと思ったのはものすごい進歩なのです。
とにかく部屋を綺麗にしないと私の未来はない。
という、よくわからない考えに支配され、部屋を掃除しよう。
と、決意しました。
それが2015年の3月下旬。
こんなことを思うきっかけは、家を出て都会で生活している妹が帰省するため、私の部屋に布団を敷けるようにしなければならない。
ようするに「何が何でも掃除しなければならない」という状況に追い込まれたからです。
いや、毎年実行される家族旅行にあわせて妹は毎年帰省していたのですから、それだけが理由だったわけではないのですが、とにかく掃除しよう。部屋を綺麗にしよう。
というよくわからない強迫観念に襲われたのは事実です。
とりあえず、妹が帰省してくるまでに目につくゴミは捨て、ついでにいらない本やら雑貨やらをリサイクルショップへ持っていき、なんとか妹が寝るスペースは確保して妹は無事寝る場所にありつけたのですが、さすがに何時間もかけて帰ってきてこんな汚い部屋で寝かせるのは可哀想だな。と思い、妹が帰った5月半ば、本格的に部屋を片づける決意を固めたのでした。