待ちに待った冒険者登録
今回はついに冒険者登録しますー!
書き始めて数日しか経ってないのに長かったな~と感じてしまうしるばです。
「眠れなかった…」
一睡も出来なかったイルートはすごく眠そうなまま父の元へ向かっている。
コンコン
「イルートです」
「入って良いぞ」
ガチャ
「それでここに来てもらった訳なんだがな、冒険者登録をするなら駆け出しが集まる初心者ギルドに行くと良いぞ」
「初心者ギルド?」
「あぁ、ギルドには、Sランク以上が立ち上げ、運営するギルドと国が初心者の生存率を上げるために運営し、金の無い駆け出しの冒険者に仕事が回せるようにしたギルドが初心者ギルドだ。」
「わかりました。そこに行きます。」
「それと渡したいものがある。」
「渡したいもの?」
「一つは街と周辺の地図だ。二つ目は顔が見えなくなるフードのついた外套。」
「外套?」
「あぁ、イルの顔は目立つからな。嫌でも人の目を集めてしまう。」
そう言って笑うハイン
「あ、ありがとうございます父様」
イルートは苦笑いするしかなかった。
未だ、幼さの抜けないイルートの顔はどこかの貴族令嬢に見える。しかも、母から礼儀作法を習っていたため、1つ1つの動作が綺麗だ。顔出して歩いていたら目をつけられても不思議ではない。
「気をつけて帰ってくるんだぞ」
「はい父様」
~~~~~~~~~~~~~~~
「ここら辺に……ん?あれか?」
イルートの目線の先には剣を持った人族や、弓を持ったエルフなどが出入りしてる建物があった。
「中は人が多いなー」
中にはこれから依頼を受けるものや、掲示板を見ているものがたくさんいた。イルートはその中で登録受付と書かれた所に並ぶ。
「初心者ギルドだからヤッパリ若い人が多いな」
(多分、俺と同じ位の年の冒険者は薬草採りなどをして小遣いを稼いでるんじゃないかな?)
「次の方どうぞ~」
そうしてる間に俺の番が来たようだ。
「それでは此処にお名前と年齢を記入してください。それとギルドについてご説明致しましょうか?」
「お願いします。」
「はい。ギルドには上からSSS、SS、S、AAA、AA、A、BB、B、C、D、E、Fまであり、Cまでの方がこのギルドで依頼を受ける事が出来ます。自分の1つ上のランクの依頼なら受けることが可能です。ランクアップはこちらで依頼達成数に応じて試験を致します。ただし、試験はCランクからとなります。名前などは貴族の方が登録されることなどもありますので、偽名でも構いません。魔物の情報、換金出来るものなどは二階の図書室で調べる事が出来ます。魔物を討伐したさいは必ず討伐部位をお持ち下さい。そうしないと依頼が不達成になり、違約金が掛かってしまいます。他に何か質問がありますか?」
「いえ、ないです」
「それではイルート様10歳ですね。冒険者カード発行は三階のすぐ右手の部屋になります。手を当てれば発行されます。」
「わかりました。」
(二階には図書室があるのか。)
でも、イルートは魔物の情報を家でナーシャさんと母様に習ったので、今の所は必要ない。
「右手だからここだよな」
中には魔道具がポツンとあった。確かにこれなら誰かに見られることはないだろう。
──魔道具に手をのせる。
すると魔道具から白い靄みたいなものが出てきて、それが集まりカードになった。
「これいったいどうなってんだろ?」
そう思いつつもカードを見て、数ヶ所いじる
ーーーーーーーーーーーーーーー
名前 イルート(変更可)
ランク F
年齢 10
レベル 1
スキル 剣術level2 アイテムボックス
ーーーーーーーーーーーーーーー
これくらいなら怪しまれないだろう。
「お、ゴブリン討伐の依頼は常時あるんだな。1つ上のEだしこれにするか。」
常時型の依頼は剥がして持って行かなくていいので手ぶらで受付にいく。
「常時型のゴブリン討伐の依頼を受けたいのですが」
「はい、ランク確認のためカードを提示してください。」
「はい。」
「っ!すごいですねこの年で剣術level2もあり、あまり持ってる人がいないアイテムボックスも使えるなんて!っと失礼しました。ランク確認が出来たので頑張ってきて下さいね」
受付のお姉さんが一瞬、ビックリした顔になるが、すぐに戻った。
「はい、頑張ってきます」
そう言って街を出た。
名前 イルート・シバイア
level 31
性別 オトコ
種族 ハーフエルフ
称号 研究者
スキル 『ゴーレム作成level4』『体術level3』『結界魔法level3』『アイテムボックス』『付与魔法level5』『魔力操作level5』『剣術level4』『生活魔法level2』
加護『地球神の加護』『創造神の加護』




