死は最大の快楽
その次に起こったことは、湊と楓真がライブ配信中に喧嘩をし、湊が楓真を持っていたナイフで滅多刺しにした事だった。
快楽指数四百
視聴者の通報で救急車が来たが、既に事切れていたそうだ。
僕と尊はそれを動画で見て泣きじゃくった。
泣きじゃくりながら、快楽指数を確かめることを忘れなかった。
もう大事な友人の死は快楽でしかないのだ。
楓真の両親は、この世の全てが終わったように泣いていた。
そこをばれないように、アップで配信する。
それを見たコメント欄は。
「快楽指数百三十超え」
「滅茶苦茶泣いてるやん、もっと映せ」
「やっぱり我が子に先立たれた子供設定は美味しいよな」
その時広告が流れ始めた
「万が一の時のために、危険保険。まだまだ元気で若いと思っているあなた、今はどこから攻撃されるか分かりません。そんな時入院医療費の保証つき……」
葬式配信の間に危険保険って。
僕達は少しだけ悲しさはあるけれど、言う程でもない。
なぜならそれを上回る快楽があるからだ。
楓真の葬式は配信させてもらった。
同時視聴者数は一万人を超えていた。
僕たちふたりの快楽指数も爆上がりだ。
視聴者コメントは
「勇者乙」
「犯人捕まらないから羨ましい」
「ついでにその辺のやつも刺せば数値上がったのに、馬鹿だね」
「でもこの葬式数値高いやん」
葬式の夜湊と尊と通話した。
「楓真殺してどうだった?」
「やっぱり快楽指数高いのか?」
「楓真の葬式滅茶苦茶好評だったよ」
「まじで?やっちゃったなあと思ったけど、全然そんなことないな」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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