順位という名の餌
すると昼の12時になったのだろう。
ううううううう
けたたましいサイレンが鳴る。
「只今より、お昼の十二時になります、これから先はそれぞれの快楽指数で、待遇が変わってきます、まず現在一位の氷室さん、長崎さん、櫻井さん」
最初のスタート地点に来てください。
全ての皆さん、スタート地点での他者への攻撃は、絶対に厳禁です、万が一これを犯したものがいれば、即座に射殺します。
二位の「月城さん、山陰、早見さん、」最初のスタート地点にください、僕たちの名前が呼ばれた。
あわててスタート地点に行くと、そこにはしたいなど見当たらず、血に濡れた何かで拭った跡だけが沢山残っていた。
スタート地点では
一位の組と二位の組はほとんど変わらない豪華なお昼ご飯だった。
それを食べている間にも、アナウンスは止まらない。
配信コメントも。
「まじで?二位かよ、すげえな」
「あんなご馳走食べたいわ」
「これってさ、順位が下がってるやつら、めちゃくちゃ底辺なんじゃね?俺らでも殺れそう」
「そう言って雑魚のお前らは死んでいくのでした……黙祷」
笑えない冗談が沢山並んでいる
現在1位の人達が集まってきた。
「なあ、快楽指数をさ、下のやつらに奪われないために、手を組まないか?」
尊は言った。
「そんなこと言って後ろから刺してくるんだろ?」
湊も
「信用出来ないね、手を組んだと思わせて、ぐさり!なんて洒落にならねえ」
僕は頭の中で考えた。
快楽指数は誰かを殺すと上昇する傾向がある、しかし二位の僕達と潰し合っても、向こうも疲弊するだけで、得はしないのではないか。
これを尊と湊に耳打ちした。
二人は最初こそ反対していたが
「そうだな確かに……と次第に納得していってくれた」
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