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殺戮開始時刻五時

そのうちテレビやラジオから同じ文言が流れ始めました世界時間夜八時に、街に出ましょう。そこでは好きなだけ悪いことをしても構いません。

ただし外にいる人達限定です。

日本では世界時間夜八時は、早朝五時です。

お忘れないようにお願いいたします。

繰り返します……

延々と流される広告。

それは中央装置からの放送が、全ての端末に流れ続けたのだった。


当日がやってきた、朝の五時なのにやたらと人が多い。

子供やお年寄りも沢山いる。中には日本刀を持っている人もいた。

僕達は首をこくこくと頷きあい、ライブ配信の準備と、POVの装着を始めた。


「午前五時になります、これより十二時間人を沢山殺してもらいます。一番沢山殺した方には、豪華賞品と快楽指数八百が貰えます」

僕はアイスホッケーと、以前使った木刀を腰に指している。

尊はバタフライナイフ五本、湊は充電式のチェーンソーとバッテリー三つ。

「それでは時刻は丁度午前五時になりました!スタート!!」


ううううううう

という音がけたたましく鳴り始める。

まずは周りにいる奴らだ!

相手もそう思ったようで突然殴りかかってくる、が、こっちが一枚上手だったようだ。

カーボン製のスティックを、思いっきり相手の頭に叩きつける。

頭はべこん!と凹んで、相手はそのまま泡を吹いて倒れてしまった。

尊と湊を見てみると、流石だと言うべきだろう、みことはナイフで数人の首を切り裂き、見事に倒していた。

湊はどぅるるるるる!

激しい音をさせながら、チェーンソーで次々と敵を殺していく。二人の姿はまるで香港映画のアクションのように決まっていた。


僕も次の獲物を見つけた、中学生ぐらいの女の子だ。

「助けてください!間違えて会場に出てきちゃったんです。ごめんなさい、見逃してください」

涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔をこちらに向けてくる。

が、そんなことはこっちには関係ない、あれだけうるさい警告音がなっていたのに、間違えて出てくるなんてありえないだろうと、重くしなりのあるホッケースティックを頭部に渾身の力で振り下ろす。

頭がスイカ割りみたいに割れた。

女の子は最後に「嘘?なんで?」と呟いて死んだ。

騙せると思ったのだろうか?

浅はかだ。

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