街は処刑場になった
そのうちテレビやラジオから同じ文言が流れ始めました世界時間夜八時に、街に出ましょう。そこでは好きなだけ悪いことをしても構いません。
ただし外にいる人達限定です。
日本では世界時間夜八時は、早朝五時です。
お忘れないようにお願いいたします。
繰り返します……
延々と流される広告。
それは中央装置からの放送が、全ての端末に流れ続けたのだった。
当日がやってきた、朝の五時なのにやたらと人が多い。
子供やお年寄りも沢山いる。中には日本刀を持っている人もいた。
僕達は首をこくこくと頷きあい、ライブ配信の準備と、P
それ以降街中で、リンチをするのが流行った。
リンチして、殺す。
目をつけられたら、連れも一緒にリンチされる、殺伐とした雰囲気へと街は変わって行った。
痛みチェック等と称して、道行く人を二人掻っ攫い、どこまでも痛みなら耐えれるのかを、チェックするやつらが出てきた。
爪剥がし、目潰し、両手足の指切り、腹の肉を削ぎ落とすなど。
街は悪逆の限りで満ち溢れていた。
さらに面白いのがシガーカッターで指を切るものまで現れたことだった。
人間はリミッターが外れると、こんなに色んなアイディアが思いつくんだなあと、感心していた。
快楽指数八百八十。
更に葬式は快楽指数が高いと広まり、葬式は段々コンテンツと化していった。
他人の葬式を見ながら、画面の向こうで泣いて数値をあげるのだ。
突撃と言って、葬式の邪魔をするインフルエンサーも出始めた。
殺されたり、理不尽な死に方をするほど、数値は高くなる傾向にあった。
葬式配信!!
今回は〇〇市で殺された男子高校生の、葬式に潜入してみました、この男子高生は帰り道に友人と別れた瞬間にボウガンで額を撃ち抜かれて死んだそうです。
犯人は分かりません!
警察も捜査していません。
では葬式の風景をご覧下さい
「ゆうちゃん!ゆうちゃん!」
おっと母親のようですね、悲しみに暮れています、父親が見当たりません。
みんな涙を誘われているみたいですね。
ここで私の快楽指数を見てみましょう!
なんと、百十です!
葬式を見ただけでこの数値、なんてお得なんでしょうか!
こんな風に葬式コンテンツは鉄板の配信となっていた。
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